4th 家族、そして幼馴染
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しかできないんだよ。パパスも忙しいみたいだしね。」
リュカをみると、覚悟を決めたような顔をしている。リュカは本当にわかりやすい。この目は絶対洞窟まで行く気だな。
「そうなんだ。えっと... きっと戻ってくるよ。だからおちこまないでね。僕そろそろ帰るね。ミランダさん、さようなら。ビアンカ、またねー!」
別れを告げると同時に俺を小突き走り出すリュカ。
「じゃあ、ミランダさんと、ビアンカ、さようなら。」
「またね、パパスによろしくね。」
「ばいばーい。」
俺はビアンカたちと分かれると、リュカの元に向かう。
リュカは家の前にいた。
俺は口を開こうとするが、リュカに先を越された。
「ナイン、明日僕はトルティーヤさんを探しに洞窟へ行こうと思うんだけど... 一緒にきてくれる?知り合って一日目なのになれなれしすぎた?」
俺の返事はもちろん...
「リュカならそう言うと思ってたよ。知り合った期間なんて関係ない。俺たちはもう家族なんだ。そうだろ?もちろん、一緒にいくよ。」
やばい、さすがに引かれたかな...?
そりゃそうだよな... 助けてやったやつが偉そうに家族とか言ってるんだもんな...。俺がたまらず謝ろうとすると、リュカに遮られた。
「ありがとう、ナイン!そうだよね、僕たちもう家族なんだよね!いくとしたらお父さんとかにばれないようにしないといけないね!」
「そうだな。」
「どうしたらいいと思う?」
「うーん...」
リュカは優しい。けれど、優しすぎる気がする。この性格が裏目に出ないように俺にできることを探そう。これも一種の恩返しだ!
外の会話が中に聞こえたのか、サンチョが出てきて俺たちを呼んだ。(幸い中身は聞かれていないようだった。)
「坊ちゃん達、もうご飯できますよ。ずいぶん長いこと遊んできましたね。」
「えへへ。サンチョ、今日はね.....」
リュカが今日あったことを話す。
サンチョさんはそれを楽しそうに、嬉しそうに聞いている。
夜の帳が降りた外から、俺たちは光あふれる家へ足を踏み入れた。
家族のいる家へ...
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