4th 家族、そして幼馴染
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ンの入ったかごをくれた。とても美味しそうだ。
「ありがとうビアンカ!とっても美味しそうだね。あとでみんなで食べようよ。」
「いいわね、そうしましょう。あら、そういえばこの子は一体誰?」
あ、ナインのことどう説明しよう...
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結論からいうと、ビアンカにはうちに養子として今日からきた男の子、という風に説明し納得してもらった。
お父さんがいうには養子というように解釈するといろいろ矛盾が起きるけれど、そこは子供だからまだわからないよね、という最終兵器で納得してもらった(らしい)。
僕にも良くわかなんないなあ。まだ子供ってことなのかなあ。
まあなにはともあれ、僕たち、つまり僕リュカと、ナイン、ビアンカの三人は一緒の朝ごはん兼昼ごはんを食べると、お父さんは用事があるというので外に遊びに行くことにした。
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もう空も黄色く染まり、ナインとビアンカもお互いに慣れてきたみたいだ。
するとビアンカがもう帰るらしいので、ナインと宿屋まで送ることにする。
《サンタローズ、宿屋》
ナインSide
俺は今、リュカの幼馴染のビアンカという女の子を宿屋まで送りにきている。
ビアンカ... ちゃん。いや、やっぱり名前だけでいい。ビアンカは可愛い、それに優しい。リュカが惚れてるのもよくわかる。リュカはとてもわかりやすい。俺が一度リュカとビアンカをからかったら、顔を真っ赤にして恥ずかしがっていた。頑張れ、この恋協力させてもらうぞ、リュカ。これも一種の恩返しだ。
とりあえずそれはおいといて、今リュカとビアンカが彼女のお母さんと話している。俺は少し離れたところからそれを見ている。まだどうしても、リュカの知り合いをみると緊張してしまう。そうならないのは命の恩人でありこの世界での父親でもあるパパスさんか、サンチョさんか、俺の治療をしてくれたシスター・ミラ、そしてビアンカくらいだろう。
俺のことはリュカがうまくごまかしてくれたらしい。
ん?俺が物思いにふけっていると、リュカとビアンカのお母さん、ミランダさんとの会話から気になることが聞こえてきた。
「ミランダさん、いつアルカパに帰っちゃうの?」
ちなみにアルカパとは、サンタローズの隣にある小さい街で、ビアンカが住んでいる。だけど隣とは言っても結構距離があって、いつでも遊びにいけるわけではないと、サンチョさんから聞いた。
「それがねぇ、いつになるかわからないんだよ...」
「お父さんが体調を崩しちゃったから、ここの薬師さんのトルティーヤさんに薬を作ってもらいにきたんだけど、材料を取りにいくって洞窟に入ったきり帰ってこないの。」
帰ってないだって!?まさか魔物にやられたんじゃ...
「薬がないと帰りたくても帰れないし、様子を見に行きたくても魔物が出るし、私たちは待つこと
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