第百五十話 ティターンズ強襲
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第百五十話 ティターンズ強襲
ロンド=ベルの十代組のかなりの面々が宴会をしていた。彼等はアクシズの中で派手に飲んでいた。
「おい、飲んでるか?」
シンが皆に声をかける。
「皆飲めよ、もっと」
「飲んでるわよ」
ミリアリアはワインのボトルをラッパ飲みしながらそれに応える。
「安心しなさい」
「何かミリィもお酒強くなったよな」
トールがその横でふと言う。
「ここに入ってから」
「皆そうだね」
サイがそれに応える。
「僕なんてここに入るまでは全然飲まなかったよ」
「俺も」
カズイも言う。
「それがこんなに飲むんだからな。人ってわからないよね」
「全くだ」
イザークはウイスキーをストレートであおっている。
「ロンド=ベルに入るだけでも信じられん話だ」
「そうですよね」
シホも同じウイスキーを飲んでいるが彼女は氷を入れている。
「何か信じられないですよ」
「けれど本当の話なんだよな」
ディアッカは好物の黒ビールであった。
「それもこれもな」
「そうですよね」
ニコルがその言葉に頷く。
「僕なんかまさか助かるなんて思いませんでしたし」
「運命なんだよ、それが」
レッシィがそれに対して言う。
「ここに来るのもね」
「運命、かあ」
アムがそれを聞いてふと呟く。
「あんたも元々敵だったしね」
「そういやそうだったらしいな」
ビーチャがそこで気付いた。
「レッシィさんって最初十三人衆だったんだよな」
「道理で腕が立つ筈だよ」
ドモンも言う。
「敵じゃなくてよかったよ」
「私も十三人衆だったのだぞ」
「そうだったの」
エルはギャブレーの言葉に応えるがあまり真剣な感じのないものであった。
「何か意外」
「私は意外なのか」
「だってギャブレーさんって」
ルーがここで彼に対して言う。
「何処か抜けてるから」
「憎めないんですよ」
イーノはやんわりとした言葉であった。
「相手にいても」
「褒め言葉なのかな」
「少なくともギャブレーさんは嫌われてないですよ」
シンジも一緒にいる。彼は何故かどぶろくを飲んでいる。
「何て言うか」
「何処かの馬鹿と違ってなよなよしていないから」
アスカの言葉はシンジにも向けられているものであった。
「それがいいのよ」
「いいのか」
「そういうこと」
アスカは答える。答えながらブランデーを飲んでいる。
「それにしても効くわね、ブランデーって」
「ソファーの上で胡坐かくのはどうなんだよ」
デュオは彼女にそう突っ込みを入れる。彼はバーボンである。
「いいものじゃないぜ」
「えっ!?」
「それが女か」
ウーヒェイはラオチューを飲んでいる。
「いいとは言えないな」
見れば彼等の周りには酒以外にも色々と
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