第百五十話 ティターンズ強襲
[9/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
「あれか」
「あれで何を」
「おそらくかなり大掛かりな攻撃を仕掛けてくるつもりだ」
「アクシズにか」
「そうだ」
そう二人に答える。
「それを防ぐ為には今は積極的に攻撃を仕掛けるべきだ」
「ほれ見ろ」
ケルナグールはここでカットナルにしてやったりといった顔を見せてきた。
「わしの言った通りではないか」
「たまたまであろう」
「たまたまでもじゃ」
ケルナグールはさらに言い返す。
「わしの言う通りじゃ。違うか?」
「うぬう」
「では決まりじゃ。全軍攻撃開始!」
「あのモビルスーツだが」
ブンドルはそこに注視していた。
「さて、どうしたものか」
「放っておくわけにもいくまい」
冷静に戻ったカットナルが言う。その手にはトランキライザーがある。
「誰を行かせるかだが」
「僕が行きます」
ウッソが志願してきた。
「ほう、少年」
ブンドルは彼の姿を見て声をあげた。
「勇敢だな。しかしいいのだな」
「構いません」
ウッソはブンドルに答える。
「誰か行かなくちゃいけないんですから。だったら僕が」
「よし、わかった」
ブンドルはその言葉を受けた。
「なら行くのだ。いいな」
「はい」
「しかしだ」
だがブンドルはここで付け加えてきた。
「何か」
「あのモビルスーツはザンネックだったか」
ふとモビルスーツについて述べてきた。
「ええ、そうですけれど」
「遠距離射撃が主体だ。ならば」
彼は言う。
「バスターがいいのだが」
「バスターですか」
「V2ガンダムは換装が用意だった筈だ。すぐに換装し給え」
「わかりました」
ウッソはその言葉に頷いた。
「その間の足止めだが」
「俺が行く」
「俺もだ」
オデロとトマーシュが名乗りをあげてきた。
「君達がか」
「ああウッソ、その間は任せろ」
「あのザンネックは俺達が止める」
「オデロ、トマーシュ」
「ふむ、ならば決まりだな」
ブンドルは二人の言葉を聞いて断を下した。
「では君達に任せる。いいな」
「おう」
「じゃあな、ウッソ」
「うん、僕もすぐ行くから」
「互いを気遣いながら戦場を駆ける少年達」
ブンドルはふと言う。
「その友情こそが」
薔薇を掲げ、そして。
「美しい・・・・・・」
「有り難うございます」
「むっ」
ウッソに有り難うと言われ思わず声をあげる。
「僕、必ずファラさんを止めてきますので」
「わかった。では期待しているぞ」
「はいっ」
ウッソは換装に向かった。オデロとトマーシュが足止めに向かう。ブンドルはそれを見届けながら上機嫌で笑っていた。
「見事だ」
彼は言う。
「あれだけの立派な少年は見たことがない。将来が楽しみだ」
「確かにな」
カットナルがその言葉に同意して頷く。
「
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ