第百五十話 ティターンズ強襲
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はりな」
「私がフォローに回りましょうか」
「いや」
ザビーネのその申し出は退けた。
「それには及ばん。むしろ貴官等にはそれぞれの部隊の指揮にあたってくれ」
「わかった、それではな」
「了解」
二人はそれに頷く。そうしてモニターから消えた。
「さて。どう攻めるかだな」
「全軍突撃だ!」
その横でジャマイカンが勝手な指示を出していた。
「数では負けてはおらぬ!行くのだ!」
「何度負けてもあれか」
ガディはジャマイカンが叫ぶのを聞いて舌打ちした。
「懲りない男だ。何を見ているのか」
「いや、それでも」
しかしクロノクルがここで言う。
「今が好機。それならば」
「攻めるべきだというのか」
「それが目的ですし」
そうガディに述べる。
「それならば乗るのも宜しいかと」
「ふむ。それもそうか」
その少ししゃくれた顎に右手を当てて述べる。
「ならば我が部隊も攻撃に入る」
「はっ」
「グリフォン少佐はキャノンで砲撃だ。いいな」
「わかったよ」
狂気を漂わせる笑みで頷く。こうして彼等はアクシズへの攻撃に入った。
木星の勢力やクロスボーンの軍をメインにするティターンズは正面からアクシズに攻撃を仕掛けてきた。それを見てカットナルが言う。
「妙じゃな」
「どうしたのだ、カットナル」
それにブンドルが問う。
「いや、敵の顔触れだ」
「顔触れ?そういえばだ」
ケルナグールがその言葉に気付く。
「ジェリド=メサやヤザン=ゲーブルといった者達がおらんな」
ティターンズの誇るエース達が今はいないのだ。かわりにザンスカールやクロスボーンの将兵達が大勢展開していた。
「珍しいこともあるものじゃな」
「考えられることは幾つかある」
ブンドルはここで述べてきた。
「まずは内部分裂」
「それは有り得るな」
カットナルはその言葉に頷く。
「ティターンズも寄り合い所帯になっておるからな」
「そして別の作戦への準備」
「それはないのう」
ケルナグールはそれを否定する。
「最早奴等の相手はわし等だけじゃ。それでどうして」
「若しくは彼等の力を必要としない作戦を用意してきている」
「ならば何だ?」
カットナルはそれに問う。
「その作戦は」
「調べてみる必要があるな」
ブンドルは言った。
「早急にな」
「まずは守りに徹するか」
「フン、軟弱な」
ケルナグールはカットナルの言葉を一蹴した。
「やはりここは攻撃あるのみよ!全軍総攻撃だ!」
「貴様はそれしか言えんのか!」
「いや」
しかしブンドルはここでその目を光らせてきた。
「わかったぞ」
「わかった!?」
「何がだ、ブンドル」
「あれだ」
こう言ってモニターのスイッチを入れた。そこにはザンネックが映っていた。
「あのモビルスーツだ
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