第百四十九話 コロニーレーザー
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第百四十九話 コロニーレーザー
ネオ=ジオンが敗れ解散したという話はティターンズにも伝わっていた。ジャミトフはそれを受けてバスクだけでなくシロッコも集めて話をしていた。
「遂に我等だけになったな」
「はい」
シロッコがジャミトフに答える。
「我がティターンズと」
「あのロンド=ベルだけに」
バスクも言った。三人は今ジャミトフの執務室の椅子にそれぞれ三人座っていた。
「そうだ、あのロンド=ベルとの最後の戦いの時が来た」
「その通りです」
またバスクが述べた。
「いよいよ戦いの時です」
「そうだ。それを考えると」
ジャミトフは二人に述べる。
「レクイエムを失ったのは大きかったな」
「残念ですが」
「ジブリールも生きていれば」
バスクはシロッコと違い顔を顰めさせていた。シロッコは至って涼しい顔をしている。
「あの男はあれが限界だったのでしょう」
シロッコはその顔でそう述べる。
「所詮は」
「所詮は、か」
「そこそこ使える男ではありましたが」
シロッコはまた述べた。
「やはりあれ位があの男のやれることだったのです」
「惜しい駒だったな」
ジャミトフはそう評した。
「ブルーコスモスの勢力も」
「ブルーコスモスの勢力はその残りを全てゼダンの門に集結させました」
バスクが答える。
「かなりの損害でしたがそれも回復させました」
「そうか」
「はい。今尚我が軍は連邦軍に匹敵するものがあります」
「しかし切り札がない」
「いえ、あります」
バスクはまた言った。
「我等にはあれが」
「あれか」
「はい、あれを前面に出しましょう」
バスクはそう提案してきた。
「そしてロンド=ベルを」
「できるのだな」
「いえ、閣下」
バスクは語気を強めて言ってきた。
「我等も後がありません。ですから」
「やり遂げるしかないか。なら」
「はい。ここはやはり」
「では私もジュピトリスを出撃させます」
シロッコが述べてきた。
「それで宜しいでしょうか」
「出るのだな」
「はい」
シロッコは答えた。
「おそらくロンド=ベルも出るでしょう。ですから」
「よし、ならば出るがいい」
ジャミトフはシロッコにも述べた。
「よいな」
「わかりました」
「何ならばコロニーレーザーで吹き飛ばしてもよい」
ジャミトフはこうも言った。
「よいな」
「はっ」
こうしてティターンズはゼダンの門からコロニーレーザーを出してきた。そのことはロンド=ベルにもすぐに伝わったのであった。
「今度はコロニーレーザーか」
アムロはそれを聞いて呟いた。
「またしても、というところですね」
カミーユがそれに続いて述べる。
「レクイエムに続いて」
「今度は楽なんじゃねえの?」
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