第百四十九話 コロニーレーザー
[9/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
た死にたいらしいな」
後ろからシンの頭を鷲掴みにしてきた。ミシミシと不気味な音が鳴る。
「来るがいい」
「あ、あわわ・・・・・・」
頭を掴まれたまま何処かへ連行されていく。皆汗を垂らしてそれを見送ることだけしかできなかった。
「そ、それでだ」
イザークが必死に話を戻してきた。
「喋り方だったな」
「は、はい」
シホがやけに生真面目な顔でそれに相槌を打つ。
「それです。その」
「普通に話せばいいさ」
勇が穏やかな声で述べてきた。
「普通にね」
「普通にか」
「アカリやクマゾーみたいに話すんだよ」
ヒメはわかりやすく言ってきた。
「それでどう?」
「そうだな」
「違うぜ、そこは」
ディアッカが笑いながら言ってきた。
「そうね、でいいぜ」
「うむ・・・・・・じゃなくて」
言葉を選びながら言う。
「そうね・・・・・・これでいいかしら」
「そうそう、それそれ」
キラがにこりと笑って述べる。
「その感じでいいと思うよ。少しずつね」
「うん。じゃあ」
「何かこうして見るとミネバさんも普通の女の子なんですね」
「そうだな」
シンが帰って来た。全身生傷だらけになっている。
「また随分やられたな」
ナンガがそれを見て言う。
「よく生きているもんだな」
「俺はそう簡単には死なないんだよ」
シンは彼にそう返す。
「それでもよ」
「とりあえず後で医務室行って来い」
ラッセが忠告する。
「いいな」
「ああ。えらい目に遭ったぜ」
「自業自得だ」
クインシィの声は冷たい。
「女に歳の話はするな」
「ちぇっ、俺が悪いのかよ」
「それにハマーンは怖くないわよ」
ミネバが言ってきた。
「とても優しいから」
「絶対嘘だ」
今半殺しにされたからそれはすぐに否定した。
「そんな筈がねえ」
「御前が悪いよ、今のは」
今度はディアッカに言われた。
「あんなこと言ったら唯じゃ済まないに決まってるだろ」
「ちぇっ」
「それにあんたナタルさんにも言ってたわよね」
ルーが突っ込んできた。
「それでこの前」
「拳受けてたじゃない」
イーノが言う。
「正拳突き」
「あれも死ぬかと思ったぜ」
それでも懲りてはいない。
「まともに顔に入ったからよ」
「あの時何言ったっけ」
「お局様だったかしら」
モンドにエルが答える。
「春日の局とか何とか」
「そりゃ怒るよ」
「全くだぜ。御前が悪いぜ」
ビーチャは今はナタルについていた。
「ナタルさんあれで可愛いところあるのによ」
「可愛いか」
「可愛いよね」
「そうだよな」
プルとプルツーも言う。
「俺にとっちゃおっかない人だけれどな」
「だからシンが変なこと言うからだよ」
キラが彼に忠告する。
「変なこと言うから」
「やれ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ