第百四十八話 サイレント=ボイス
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の言葉に目を丸くさせた。
「今日は」
「今日はって」
「何かおかしいのか!?」
驚いた顔の一同にキョトンとして顔を向ける。
「ハマーンの料理は見事だぞ。一度食べてみるか?」
「いや、ハマーン=カーンが料理って」
「それはちょっと」
「のうハマーン」
ミネバは顎が外れそうになっている一同を見てからハマーンに問うた。
「あの者達は何をそんなに驚いているのだ?私にはわからないが」
「さて」
ハマーンもわからないといった顔をしている。
「どうしてなのか」
「だって有り得ないだろ」
ジュドーが言う。
「あんたが料理だなんて」
「私だって女なのだぞ」
ハマーンはこう返す。
「料理はする。ミネバ様に御教えさせて頂くこともある」
彼女はミネバの教育係でもある。そこでもかなり深い関係にあるのである。
「だからだ」
「しかしあんたが料理ねえ」
「意外ね」
エマも言う。
「それも上手だって」
「では私と共に食べよう」
ミネバが言ってきた。
「それでよいな」
「はい、それでは用意しますので」
「うむ。楽しみにしているぞ」
こうしてロンド=ベルの面々はハマーンの手料理を食べることになった。それは実際に美味かった。
「どうだ?」
ミネバが誇らしげな顔で彼等に問う。
「美味しいであろう」
「嘘みてえだ」
トッドが唸った。
「こんなことってよ」
「普通に美味しいわね」
マーベルも言う。
「これは」
「味付けも火加減もしっかりしている」
ショウは太鼓判を押してきた。
「こんなにいいなんてな」
「ハマーンは他にお裁縫とかも得意じゃぞ」
そう言うと一気に所帯じみてきた。
「そうしたことがな。何よりもな」
「意外と家庭的なんですね」
「言っただろう。女なのだと」
ハマーンはそうファに返す。
「それだけのことだ」
「あたし女だけれど全然駄目だぞ」
リョーコが言った。
「というか興味すらねえ」
「リョーコさんはパイロットですからね」
「熊の刺繍ができないでくまった」
ヒカルに続いてイズミが久し振りに駄洒落を飛ばすと場の空気が一変した。
「・・・・・・イズミ、場所選べよ」
リョーコの突っ込みも虚しい。イズミの駄洒落がまた炸裂したのであった。
「今のは何じゃ?」
しかしミネバにはわかっていない。
「何か空気が変わったが」
「ああ、何でもない」
カミーユがそう返す。
「だから気にしないでくれ」
「左様か」
「ああ」
「しかしだ」
クワトロもそこにいた。そしてハマーンの料理を食べていた。
「また腕をあげたな」
「御前に言われてもな。嬉しくはないな」
ハマーンはそう彼に返す。
「そうだろう?クワトロ=バジーナ」
「ふふふ、そうなのか」
「そういうことだ」
「しかし
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