第百四十八話 サイレント=ボイス
[3/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
今まで」
「御前さえ・・・・・・いや」
ハマーンは言う。
「誰かがいれば。私はそれで」
「あんたは何が欲しいんだ?」
ジュドーは彼女にまた問う。
「そうまでして自分を隠してきて」
「それがわからないから御前は」
ハマーンはまたジュドーに顔を向けて言うのであった。
「私のことを」
「いや、わかるさ」
それでもジュドーは彼女に返す。
「あんたの心が。あんたは側に誰かがいて欲しい」
さらに言葉を続ける。
「だから」
「ならばジュドー」
ハマーンはそんな彼に対して目を向けてきた。
「私のところに来るか?そして」
「いや、ザビ家なんて終わらせるべきなんだ」
ジュドーはザビ家というものも否定してきた。
「あんたにしろミネバ=ザビにしろ。もう終わらせなくちゃいけない」
「来ないというのか」
「あんたが来るんだ」
それがジュドーの考えであった。
「俺達のところへ」
「愚かなことを言う」
ハマーンはその言葉を受け入れようとしない。
「何故私が御前の、シャアのところへ」
「私のところではない」
クワトロはそれは否定した。
「私は御前を救えない。だがジュドーなら」
「俺だけじゃない。他の皆だって」
ジュドーはまた言った。
「だから来るんだ、ハマーン!」
「黙れ!俗物が!」
遂にハマーンが激昂してきた。
「御前に私の何がわかるというのだ!」
「わかるんだよ!その剥き出しの感情が!」
「何だと!」
「そうして自分に嘘をついたままでいいのかよ!だから今まで苦しんできたんだろ!」
「まだ言うのか!」
「言うさ!そしてあんたの業を消してみせる!」
ハマーンを見据えたまま言う。
「今ここでな!」
「なら見せてみろ!」
ハマーンはまた叫んできた。
「私にそれを!」
「くっ、やっぱりやるしかないのか!」
「ジュドー、行け!」
クワトロが横で言った。
「因果を断ち切る為にだ!」
「ああ、やらせてもらうぜ!」
ダブルゼータのエンジンを全開にさせてきた。全速力でハマーンのキュベレイに向かう。
「あんたの業をここで消し去る為にな!」
「御前ごときに私が!」
またハマーンは叫ぶ。
「止められるものか!」
派手にファンネルを放ってきた。無数の流星となってダブルゼータの周りを舞う。
「死ね!」
「こんなまやかしでな!」
ジュドーは周りをファンネルで囲まれても動じてはいなかった。
「あんたはずっと誤魔化せると思っているのかよ!」
「まやかしだと言うのか!」
「そうじゃないか!」
ジュドーはまたハマーンに言い返す。
「あんたは本当はわかっているんだ!自分が!」
「黙れ!」
それでもそれを認めようとはしない。
「子供が私に!」
「あんただって子供だ!」
「くっ!」
この言葉に
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ