第百四十七話 グレミーの反乱
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「ケリをつける」
自室の窓から銀河の星達を見て言った。
「私自身のな」
「ハマーン様御自身の」
「マシュマー」
マシュマーの方を振り向いて言う。
「はい、何か」
「ミネバ様にお伝えしろ。お健やかにとな」
「は、はあ」
「私が言うのはそれだけだ。よいな」
「はっ」
マシュマーはこの言葉の意味がよくわからなかった。わかっているのはハマーンともう一人の男だけだった。彼女は今その男を見ていた。
「よいな、それで」
彼に声をかける。それはその男にも聴こえていた。
「いよいよかよ」
ジュドーであった。彼は今ハマーンの声を確かに聞いていた。
「あんた、どうしても俺と」
「行くのだな」
クワトロが横に来ていた。そのうえで彼に問う。
「決着をつけに」
「ああ」
ジュドーは彼の言葉に頷く。
「あの人自身のな。決着を」
「そうか。では私も行こう」
彼はそうジュドーに言ってきた。
「私もまた。業を終わらせなければならない」
「あんたもか」
「そうだ。それでいいか」
「ああ。よかったらな」
彼は言う。
「来てくれ。立会人ってわけか」
「そういうことになる。だからだ」
「わかったぜ。じゃあ」
「うむ」
彼等もハマーンとの戦いに赴く。ハマーンの業を消し去る為の戦いに。
第百四十七話完
2007・2・28
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