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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百四十七話 グレミーの反乱
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に心が縛られるのも感じていた。
「残る。どうして」
「ハマーン、素直になるんだ!」
またジュドーが言う。
「あんた自身に!」
「くっ、黙れ!」
しかしハマーンはこの場を振り切った。
「御前との決着は後だ!私はジオンの女だ!」
その業が今彼女を包んでいた。
「それ以外の何者でもない!だから!」
しかしジュドー達は見ていた。その業がかつてよりも彼女から離れてきていることに。気付いていないのはハマーン自身であった。
「散れ!私の前から!」
彼女はファンネルを乱射して三人を引き離す。そのままグレミーの軍との戦いに消えていった。
「ハマーン、あんたはわかっているんだ」
ジュドーは戦場に消えたハマーンの姿をまだ見ていた。
「だからきっと」
「うん、それはもうすぐだ」
プルツーが彼に声をかける。そしてプルも。
「だからね」
「わかってるさ、だから心配するなよ」
「ああ」
「次ね」
ロンド=ベルの攻撃はグレミーの軍勢に集中していた。それを受けてグレミーはクイン=マンサを出していた。それに乗り自らをロンド=ベルへの最後の守りとしていた。
「まだだ、まだいける」
彼はクイン=マンサのコクピットの中で言う。
「このクイン=マンサがある限り」
「いや、もう無理よ」
そこにルーがやって来た。
「君は」
「貴方とはあまり話す機会がなかったわね。けれど」170
彼女は言う。メガランチャーを構えながら。
「終わりよ!」
「くっ、そうはさせない!」
グレミーも対抗してきた。ファンネルとメガ粒子砲をこれでもかと放つ。
「私はザビ家の者!だから!」
「それから逃げられなかったのが悪いのよ!」
メガランチャーはファンネルもメガ粒子砲も退けた。そしてクイン=マンサを貫く。グレミーは一瞬で散った。光に貫かれたクイン=マンサは炎に包まれその中に消え去ったのであった。
「これで・・・・・・終わりね」
ルーは銀河の中に消えたグレミーの墓標を見て言った。
「さよなら、グレミー」
グレミーの死でアクシズでの戦いは終わった。ラカンも撃墜され脱出ポッドはロンド=ベルに回収されていた。残ったグレミーの軍勢はロンド=ベルかネオ=ジオンに投降しハマーンはアクシズを奪還した。こうしてアクシズは再び彼女の手に戻った。しかしネオ=ジオンがこの戦いで受けた傷は致命的と言えるものであった。
「七割か」
「はい、それだけの数がなくなりました」
マシュマーがそうハマーンに報告していた。
「御言葉ですが回復は」
「困難だというのだな」
「はい」
マシュマーは述べる。
「人員もモビルスーツも」
艦艇も設備もだ。ネオ=ジオンの受けた損害はあまりにも大きいものであった。
「わかった」
ハマーンはそれを聞いて頷く。
「ならば」
「ならば?」
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