第百四十六話 キモノオモイデニサヨナラ
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成功したのであった。
だが木星トカゲ達はまだかなりの数がいる。しかも援軍は予想されたものの倍はいた。
「総数は四万か」
「そうね」
ヒルデはノインの言葉に応える。
「この数は」
「よくもまあこれだけいるもんだ」
宙が思わずぼやく。
「どうなっているんだか」
「木星トカゲは数で攻めるのが基本だからね」
万丈はそれに応える。
「火星の資源もあるし。まあこれだけはいても不思議ではないさ」
「不思議じゃないか」
「けれど万丈さん、これって」
美和が言う。
「百倍位もあるから。これだけの戦いは」
「いや、やれる」
しかし宙はここで言った。
「この程度の敵なら俺達の力で」
「その意気だよ、宙君」
万丈は彼の言葉に笑みを浮かべる。
「では僕も久し振りに!」
彼は名乗りをあげる。
「世の為人の為火星の後継者達の野望を打ち砕くダイターン3!この日輪の輝きを恐れぬのならかかって来い!」
その名乗りが効果を現わしたのかロンド=ベルの士気がさらに高まる。それ以上に補給施設を押さえたのが大きかった。彼等は途方もない物量の敵を前にしても戦場に立ち戦い続けていた。
防御施設を盾に敵の攻撃をかわす。これも大きかった。
「いける、これは」
アキトはその中で言った。
「敵の数が減ってきた」
「ああ、どうやら」
勇がそれに応える。
「減ってきた。ルリ」
勇はルリに問う。
「敵の数は後どの程度なんだ!?」
「あと一万です」
ルリはそう答える。
「それを倒せば」
「そうか。なら」
「いや、待て」
しかしここでナガレが言ってきた。
「どうした、旦那」
「来たぞ」
ナガレはサブロウタに応える。見れば彼等の前に巨大なマシンが姿を現わした。
「デンジン、マジン、ダイテツジンかよ」
リョーコがそのマシンを忌々しげに見ていた。
「最後の最後ってわけか」
「熱血しちゃいますね」
ヒカルはそれを見ても普段の様子である。
「ああ、燃えてきたぞ!」
ダイゴウジもそれは同じであった。いつもの調子だ。
「ここが決戦だ!」
「相手の死に水はもうあるわ」
イズミは普段と少し違う。目が座ってきていた。
「それに。北辰衆も」
ジュンが言うと彼等も姿を現わしてきた。
「レーダーに反応です」
ハーリーがここで報告する。
「敵の巨大戦艦が」
「かぐらつきです」
ルリは敵艦をすぐに調べ上げて述べる。
「間違いありません」
「よくぞここまで戦ったロンド=ベル」
草壁がかぐらつきの艦橋から彼等に言う。
「だがそれもここまでだ。ここで我等の大義がなる!」
「大義かよ」
ダイゴウジがそれに問う。
「そうだ。大義だ」
草壁は彼に応える形でまた述べる。
「それが今」
「そいつは違うな、大将」
しかしダイゴウジはそ
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