第百四十五話 スターダスト=メモリー
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「チッ、お互いオールドタイプだってのにやるね」
「ニュータイプもオールドタイプも関係ない」
バニングもビームを放ちながら返す。
「俺も御前も戦場にいる!なら技量が全てだ!」
「そうだね。その言葉気に入ったよ」
シーマはその言葉に笑みを浮かべてきた。凄みのある笑みだった。
「じゃあやってやるさね。気の済むまでね」
攻撃を激しく繰り返す。ガーベラテトラの機動力を完全に引き出してきた。
戦いの続く中でデラーズは兵をさらに進めさせていた。グワダンを前に出す。
「ドロスを前に出せ!」
それと共に言う。
「全てのドロスをだ!中のモビルスーツもな!」
「閣下、決戦ですか」
「そうだ」
部下達に対して答える。
「ここで敗れればジオンの大義もない!ならば!」
彼は言う。
「ここでロンド=ベルを完全に倒す!」
「はっ!」
部下達はそれに頷く。皆一年戦争からの同志達だ。今彼はその同志達と共に自ら前線に出た。
「ドロスが三隻・・・・・・」
ミサトはそれを見てその整った顔を歪めさせた。
「相手も本気だってことね。けれど」
それで諦めるわけにはいかなかった。
「はいそうですかって引き下がるわけにはいかないのよ。こっちもね」
「おいミサトさんよお!」
マサキが彼女に声をかけてきた。
「ドロスからどんどんモビルスーツが出て来るぜ!」
「ええ、わかってるわ」
ミサトはそれに応える。
「ここが耐え時よ、いいわね」
「わかったぜ。じゃあよ」
マサキはその言葉に対して言う。
「そっちも頼むぜ」
「ええ。オーラバトラーはどうなの?」
「まだ大丈夫だ」
ショウの声が返ってきた。
「そう。ならいいわ」
「一隻は任せてくれ」
ショウはさらに言ってきた。
「俺がやる」
「もう一隻は俺がやらせてもらうぜ」
今度はマサキが名乗りをあげる。
「それでいいな」
「頼むわ」
ミサトはその二人に言葉を返す。
「ちょっちどころじゃなく洒落にならない状況だからね」
「それで最後の一隻は?」
「俺が行きます」
リツコが言うとダバが出て来た。
「任せて下さい」
「わかったわ。じゃあお願いね」
「はい」
ダバは今度はミサトの言葉に頷く。三機は一旦変形してからそれぞれ向かった。
「といってもモビルスーツは全部出されちゃったみたいね」
夥しい数の機体がモニターに映し出されている。どれもガザやズサ、ドライセンといったネオ=ジオンのモビルスーツばかりである。
「洒落にならない位本気ね」
「それは当然でしょう」
エレがミサトに応えてきた。
「彼等の強烈なまでのオーラを感じます」
「オーラを」
「はい、それは月に向けられています」
エレは言う。
「月を渡せば。それだけで多くの人の命が」
「わかってます。だから」
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