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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百四十四話 グレミーの胎動
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「そうですね」
それにバーニィが頷く。
「真面目で」
「けれどあれでかなり純情なんですよ」
クリスがここで言う。
「実はですね」
「ちょ、ちょっと待て」
クリスの言葉に慌てて顔を振り向かせる。
「私はだな。あの、それは」
何故か顔が急に赤くなっていく。それは周りの者も気付いた。
「ん!?」
「何か急に」
オルガ達もそれに気付く。急にナタルの様子がおかしくなったからわからない筈がなかった。
「その、つまりだ」
「どうしたんですか?」
「私は何もないぞ」
言われる前から自分で言う。
「その、バゥアー大尉とは。その、あの」
「おい、自分で今言ったよ」
「言わなきゃわかんねえのにな」
ケーンとタップがそれを聞いて苦笑いを浮かべる。
「全く。けれど何か可愛いな」
ライトはそんなナタルを見て笑っていた。
「案外純情だってことかな」
「そういうことだな」
「こりゃ後々面白いことになるぜ」
ライト、タップ、ケーンはそう言って笑っている。ナタルにとっては迂闊な失態であった。しかし本人はまだそのことに気付いていない。
「何もない。私は単に救出されただけで別に」
「あの」
クリスが彼女に言う。
「少佐」
「な、何だマッケンジー中尉」
「私は何も」
「えっ、そうなのか!?」
言われてそれに気付く。
「そうだったのか」
「なあ。あの人本当に」
チャックが驚きを隠せない顔で述べる。
「そういうの全然経験ないのか?」
「ば、馬鹿な」
チャックの言葉にまた言わなくていいことを自分で言う。
「キスとかそういうものは。そもそも結婚してからで」
「また言ったよこの人」
「こりゃ相当なものだね」
「けれどさ」
そこにはビーチャ達もいた。モンドも驚きを隠せないがエルがここで言う。
「案外悪くないね」
「そうだね。ナタルさんも面白いところがあるってわかったし」
イーノがそれに頷く。
「いやいや、これって」
ルーは楽しそうに笑っている。
「これから楽しめるってやつ?」
ジュドーもそこに何かを見ていた。皆ナタルをじっと見ている。
「大体だな、私は」
ナタルはまだ言っていた。顔を真っ赤にして必死になっている。
「結婚するまではそういうものは何があっても守らなければならないと」
「キースさんにもですか?」
「当然だ」
コウの言葉に言わなくていいことをまた述べた。
「大尉と私はだな。まあその何だ」
周りには気付かずにさらに言う。
「私が五つ上だがどうやら大尉の方がそうしたことには知識があって。その」
「あの、少佐」
「シーン大尉」
「皆見ていますけれど」
「何っ!?」
エマの言葉でやっと周りに気付く。見れば皆ナタルを見ていた。
「な・・・・・・」
「艦橋でヘンケン艦長が呼ん
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