第百四十四話 グレミーの胎動
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た後で次の戦略目標を考えていた。その相手は二つにまで減っていた。
「どちらかだな」
グローバルはマクロスの作戦会議室に首脳陣を集めていた。そのうえで戦略会議を行っていた。
「ティターンズかネオ=ジオンか」
「それですが」
ミサトがここで出て来た。
「ネオ=ジオンでおかしな動きがあります」
「おかしな動き!?」
「はい、内部分裂の傾向が見られます」
これは彼女も掴んでいた。今それをはっきりと述べたのであった。
「内部分裂か」
「はい」
ミサトはブライトに対して応える。
「詳しいことはまだ掴めていませんがかなりの数が消えています」
「かなりの数がか」
「どうされますか?」
「戦力的に見てネオ=ジオンはティターンズより勢力が小さい」
実際に連邦軍であったティターンズとジオンの残党であるネオ=ジオンでは元々の戦力に差がある。ブライトは今それを指摘してきたのだ。
「ティターンズは今だにかなりの戦力だ。それを相手にするよりは」
「ネオ=ジオンを」
「そうだな。では決まりか」
「うむ」
グローバルがそれに応える。
「では我が軍はこれからネオ=ジオンを第一の相手にする。それでいいな」
「はい」
皆それに頷く。これで決まりであった。ロンド=ベルは整備、補給を終えるとすぐにアクシズに向かうのであった。
だがこれはかなりの部分で陽動であった。本当の狙いはアクシズではなかった。
「ネオ=ジオンの迎撃部隊が出て来ました」
ラーディッシュにいるナタルが報告する。
「キュベレイがいます」
「ハマーン=カーンがか」
ヘンケンがそれに問う。
「おそらくは。その数五百」
ナタルはまた言う。
「どうされますか?」
「迷う必要はないな」
ヘンケンは顎に手を当てて述べた。
「総員出撃だ」
「了解」
ナタルは敬礼してそれに応える。
「戦闘配置につけ」
「わかりました。総員戦闘配備」
ナタルはそう指示を出す。
「すぐにかかれ」
「ふむ、勘は鈍っていないようだな」
「有り難うございます」
「期待させてもらうぞ、副長」
二人のはじめてのやり取りは中々さまになっていた。そのやり取りによりアクシズとの戦いがはじまったのであった。
「へへへ、来やがったぜ」
当然ながらあの三機のガンダムもいる。オルガは目の前のネオ=ジオンの大軍を前に狂気じみた笑みを浮かべていた。
「なあ吾郎ちゃん」
「誰だよ、それ」
クロトが突っ込みを入れる。
「いきなり訳わかんないよ」
「ああ、ちょっとした口癖だ」
オルガはクロトにそう返す。
「だから気にするな」
「・・・・・・御前の声に関係があるな」
シャニが彼に突っ込みを入れる。
「今のは」
「いや、そこまでは自覚ねえけれどよ」
オルガはそう返しながら述べる。
「ふと
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