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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百四十三話 終わらない明日
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。彼はキラと同じ想いを抱いていた。
「俺には守るものがある!マユが!皆が!」
「僕にも皆がいる!父さんと母さんも!」
彼は今自分の家族が誰なのか言い切った。それは今まで育てててくれた家族だ。もうその出生はどうでもいいものになっていた。
「御前にもいた筈だ!だが御前はそれを見ようとしなかった!」
「そんな貴方に!負けはしない!」
「ふふふ、若いな」
クルーゼはそれを聞いてまた笑った。
「ではそのまま突き進むがいい。そして」
プロヴィデンスは炎と化した。ラウ=ル=クルーゼも今ここに散ったのであった。
「ラウ・・・・・・貴方は最後まで」
レイはその爆発を見て呟いた。
「わからなかったんだね」
「けれど御前はわかった」
シンが彼にそう述べる。
「だから今は」
「わかっている。しかしそろそろ」
「時間だよ、皆」
キラがアスラン達に声をかける。
「もうすぐジェネシスが」
「わかってるけれどよ!」
ディアッカがそれに応える。
「こいつ等しといんだよ!」
「くっ、御前等も巻き込まれるんだぞ!」
イザークがオルガ達に対して言う。
「それでどうしてまだ!」
「駄目です、やっぱり薬物中毒で」
ニコルがクロトの攻撃をかわしてイザークに答える。
「彼等はもう」
「逃げるしかないな」
アスランはシャニの鎌をかわしていた。
「何とか」
「御前等先に行け」
シンが仲間達に言う。
「俺が足止めするからな」
「僕も」
キラも名乗り出た。
「だから皆」
「キラ、シン」
アスランがそれを聞いて二人を見る。
「いいのか、それで」
「ヒーローってのはあれだろ?」
シンは笑ってアスランに述べる。
「こういう最後の見せ場があるんだよ」
「そうだね」
キラもくすりと笑ってシンに続く。
「一人だったり二人だったりするけれど」
「今は二人だ」
シンも笑っていた。
「それで二人でな」
「笑顔で帰って来るんだよね」
「そうさ、だから」
シンはここまで言って三機のガンダムの前に出た。キラもまた。
「祝勝パーティーの用意をユウナさんに頼んでおいてくれよ」
「後で僕達も行くから」
「わかった」
アスランが二人の言葉に頷く。
「待ってるからな」
「ああ」
「アスラン、また後でね」
アスラン達はジェネシスを後にする。もうザフトの脱出艦艇も遠くにいた。彼等が安全圏まで出た時。ジェネシスは大爆発を起こした。
キラとシンは宇宙空間の中に漂っていた。ヤキン=ドゥーエの宙域だ。そこで大破したフリーダムとデスティニーにそれぞれ乗っていた。
「なあキラ」
シンが彼に声をかけてきた。
「何?」
「ちょっと格好よく帰って来るってわけにはいかないみたいだな」
「そうだね」
キラはそれに応える。二人は今コクピットの
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