第百四十一話 ザルク
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か」
「そうだ。そろそろ声がかかるぜ」
「総員出撃」
早速声がかかってきた。ジャクリーンの声だった。
「そら来たな」
「はい」
「じゃあ行くか」
明るい顔を作ってキラに言う。
「今度も派手な戦いになるぞ」
そう言って出撃した。出撃するともうそこにはザフト軍が展開していた。
「何かな」
ディアッカがザフト軍を見て苦い顔を見せてきた。
「あまりやりたかねえな。前にいた自分の軍と戦うのは」
「そうですね」
ニコルもそれに頷く。
「何か」
「ああ。けれどやるしかないな」
「いえ、貴方達はまた別の敵に向かってもらうわ」
ミサトが言ってきた。
「どういうことですか?」
「左から別の敵よ」
彼女は言う。
「ティターンズね、これは」
「というと」
「はぁっははははははははははは!」
「いたよロンド=ベル!」
「死ね」
オルガ、クロト、シャニの声がした。見れば彼等がもうそこにいた。
「げっ、あの三人」
「ティターンズがね。来ているから」
「しかも結構な数だな」
アスランがジャスティスのレーダーを見て呟く。
「四百か」
「ブルーコスモスの系列みたいだね」
ユウナは彼等を見て言う。
「いや、他にもいます」
キサカが付け加えてきた。
「ジ=オにハンブラビ、バウンド=ドッグもいます」
「本隊もいるみたいだね」
「おそらくは」
「それもエース級が。何かあるのかな」
「さて、それは」
キサカもそこまではわからない。
「しかし彼等もいるとなるとかなり大規模な作戦が行われるのでしょうか」
「あまり考えたくないね」
ユウナはそう言ってぼやいた。
「何をするのかは」
「彼等のことだ。残念だけれど今の僕の予想は当たるのかな」
「間違いないでしょうな」
トダカがここで言う。
「悪い予想程当たるものです」
「艦長、そこではフォローしてくれないかな」
「ユウナ様の悪い予想は外れたことが少ないので」
「確かにね」
バツの悪い顔でそれに頷く。というよりは頷くしかなかった。
「まあこれもカガリと一緒にいたせいだけれど」
「私もです」
「私も」
キサカとトダカもそれは同じであった。
「やれやれ。けれど敵が来ているのなら仕方がないね」
「はい。ですから」
モニターの向こうのミサトも応える。
「ティターンズ方面にも兵を向けましょう」
「わかったよ。いや、ちょっと待って」
「何か」
「ザフトもティターンズに向かっているよ」
「えっ」
ミサトはそれを聞いて目をしばたかせた。
「まさか」
「彼等にとってみればティターンズが主な敵ですからね」
アズラエルが述べる。
「当然ではないかと」
「参ったわね。これは」
ミサトはそれを見て暗い顔をした。
「けれどコロニーメンゲルにもザフト
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