暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第14話 凹みます!早く復活せねば
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す。私は身体を右に倒し、頭の直撃を避けつつ右のサーベルで受け流しました。そしてこのまま、ディーネを切りつけるべく左サーベルを振ります。
しかしディーネは、私とぶつかる様に距離を詰め、左膝を私の腹に向けて放ちました。私は後ろに跳びながら、左膝と左膝をぶつけ受け切ります。そしてその勢いを利用して、そのまま間合いを開けました。
「相変わらず強いですね。ディーネ」
「まさか最後の膝が、
捌
(
さば
)
かれるとは思いませんでした」
ディーネは一切隙を見せずに、器用に残念と言うジェスチャーをします。
「あんなの食らったら、ご飯が食べられなくなります」
「それは残念です。デザートを貰ってあげようと思ったのですが」
「……」
……太りますよ。と言う言葉は、ギリギリで呑みこみました。もし言っていたら、ディーネが
剣士
(
セイバー
)
から
狂戦士
(
バーサーカー
)
にクラスチェンジしていたでしょう。怖ろしい。
軽口を叩きながら再び構えをとり、そのまま少しだけ睨み合うと、今度はディーネから仕掛けてきました。私の左サーベルを力強く弾き、がら空きになった頭へ剣を振り下ろしたのです。モーションとしては、剣道の払い面が一番近いでしょうか? しかし私から前に出ようとした訳ではないので、簡単に対応出来ます。私は半歩後ろに下がるだけで、ディーネの剣は届かなくなりました。
正直に言って、ディーネがこんな意味の無い攻撃した事に、疑問が頭をよぎりました。しかし剣を振り切った姿勢では、反撃も回避も出来ないはずです。この隙に、反撃しない手はありません。私は疑問を振り払い、半身の左右を入れ替え渾身の右突きを放ちました。しかしここでディーネは、左手を剣から離し私の右突きをガントレットで弾いたのです。そのままディーネは、身体を独楽の様に回転させ……。
私が「しまった!!」と思った時には、ディーネの剣は私の首筋に突きつけられていました。私の負けです。
「参りました」
私がそう口にすると、ディーネは嬉しそうに頷きました。
お互い後片付けをして、いったん解散します。身体を清めた後、私の部屋に来てもらう約束をしました。
私は身体を清め、着替えを済ませるとディーネを待ちました。暫く待つと、ディーネが来てくれました。私はディーネを部屋に招き入れ、鍵を閉めるとサイレントで聞き耳を封じます。
「話と言うのは襲撃の時の事です。私が気を失った後、如何なったか教えてほしいのです。視界が炎で埋め尽くされる所までは、覚えているのですが……」
ディーネは頷くと、話し始めました。
あの後私は気を失い、前のめりに倒れたそうです。一方でフレイム・ボールは、制御者を失い私に切り裂かれた事で爆散しました。爆散した炎はディーネのウォ
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