暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第14話 凹みます!早く復活せねば
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す。
先ずはディーネの部屋に行きます。しかし空振りでした。そして、いきなり手詰まりです。
(他にディーネが行きそうな場所は、何処かあったでしょうか? ……駄目ですね。全く思いつきません)
仕方が無いので、適当に歩きながら見かけた使用人に随時聞いて行く事にしました。しかし何故か、ディーネの目撃情報が全くありません。
(諦めて別の事をした方が良いでしょうか? ディーネではなく、母上に聞くと言う手もありますし)
そう思った時、閃くものがありました。ディーネも流石に子供の相手ばかりでは、疲れてしまいます。そう言った時は“気分転換をしたい”と、考えるのではないでしょうか?
(となると、行先は身体を動かせる所でしょうね。……それも剣を振りまわせる場所が、最も有力です)
私はそう予想し、練兵場に向かう事にしました。そこでは、予想通りディーネが剣の稽古をしていました。動きやすい男物の服装に、ガントレットのみ装着しバスタードソードを構えるその姿は、ちょっと幼い気もしますが男装の麗人と言う言葉が合いそうです。
「ディーネ。探しましたよ」
私が話しかけると、ディーネが稽古を中断しこちらを向きます。
「ギル。如何かしたのですか?」
「ディーネに少し話があったのですが……」
「急ぎですか?」
「いえ。私も身体を動かしたですし、訓練の後で良いですよ」
ディーネは頷くと、剣の稽古に戻りました。
「上がる前に、魔法無しで模擬戦しませんか?」
「良いですよ」
私の提案にディーネは、剣を振りながら了承してくれました。
私は刀が無いので、小ぶりなサーベルで手頃な物を2本借りる事にしました。
よく柔軟をしてから、身体と剣をならすように型練習を始めます。
暫くすると、身体も程好くあったまって来ました。ディーネも、そろそろ上がるつもりの様です。
「では、一手お相手お願いします」
「受けて立ちましょう」
私がそう言いながら一礼すると、ディーネが了承の返事をします。
私達は、それぞれの構えをとります。ディーネは剣を両手で持ち、中段の構え。私はサーベル二刀流で半身になり、左手を前に突き出し右手は相手から隠すように構えます。(レイピアに近い構えです)
先手は私が取りました。身体をディーネの方に倒し、左足を滑るように前に出し突きを放ちます。この先読みが難しい突きに対して、ディーネは左やや後ろに避けます。右に避ければ左薙ぎと右突きが、下に避ければ切り落としか左膝が飛んで来るからです。身動きが取れなくなる上は論外ですし、後ろに下がれば連続で攻撃されればジリ貧になります。
ディーネはお返しとばかりに、私の頭に向けて左から剣を振りおろしま
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