森と謎の少女と
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はできない
「でもまあ、消滅してない……ってことは生きてる、ってことだよな。しかしこれは……相当妙だぞ……」
「妙って?」
アスナは気付いてないみたいなので俺から言った
「カーソルがでないんだ」
「あ……」
……まず確認しようぜ
「何かの、バグ、かな?」
「さもなくば、本当に幽霊とか?」
「ひっ……」
かなり少女に顔を近付けていたアスナは俺の言葉を受けて後ろに飛び退いた。そして尻餅をついた
「冗談だ。そんなのあり得ないから安心しろ」
「うう〜……」
涙目のアスナ……癒されるわ
「とりあえず、放ってはおけないわ。目を覚ませばいろいろ判ると思う。うちまで連れて帰ろう。……もちろん、リン君もね」
立ち上がってアスナは建設的なことを言った。そして、俺まで巻き込みやがった……。さて明日までに何回砂糖を吐くことになるのやら
アスナのベッドに少女を横にし、毛布をかけておいてキリトとアスナは向かいのベッドに。俺は椅子を持ってきてそこに座った
「まず一つだけ確かなのは、こうしてウチまで移動させられたからにはNPCじゃないよな」
「そう……だね」
NPCは存在座標を一定範囲内に固定されているためプレイヤーの意志で移動させることはできないのだ
「それに、何らかのクエストの開始イベントでもない。それなら、接触した時点でクエストログ窓が更新されるはずだしな。……てことは、この子はプレイヤーで、あそこで道に迷っていた……というのが一番あり得ると思う」
「まだ幽霊って可能性も……おう……わかったからその剣を下ろしてくれアスナ」
幽霊説を唱えた瞬間アスナが剣を出し首もとにあててきた。……正直剣が見えなかった……
「続けるぞ?クリスタルを持っていない、あるいは転移の方法を知らないとしたら、ログインしてから今までずっとフィールドに出ないで、<<はじまりの街>>にいたと思うんだ。なんでこんな所まで来たのかは判らないけど、はじまりの街にならこの子のことを知ってるプレイヤーが……ひょっとしたら親とか、保護者がいるんじゃないかな」
「うん。わたしもそう思う。こんな小さい子が一人でログインするなんて考えられないもん。家族が誰か一緒に来てるはず……無事だと、いいけど」
俺は、そうは思わない。一番可能性があるのはこの子の親がモンスターと相討ちになり死んでしまった場合。二十ニ層は比較的安全とはいえ森にはモンスターがでる。二つ目は親とここまで来てはぐれた場合。この二つ目はまずない。最初に目撃されたのはかなり前だ。それなのに探しに来ているプレイヤーと出会わなかったのは不自然だ。とここまで考えて不思議に思った。今は確
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