第百三十七話 いざ!囚われの乙女の救出に
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現は」
「レディーに対して言う言葉じゃないわよ、猿なんて」
「じゃあ何て言うんだ。山猫か?」
「あんた一回死んでみる?」
アスカはまた彼に言う。
「よくもまあそんな減らず口が言えるわね、いつもいつも」
「御前程じゃねえよ」
「そうかなあ」
「どっちもどっちやな」
後ろでシンジとトウジが言う。
「ちゅうかアスカと口喧嘩できる男がおったなんてね」
「それ自体あれだよね」
「ユウナさんの特撮見て二人同時に変身ポーズしだすしな」
「似てるのかな、やっぱり」
「あんた達は黙ってなさい!」
アスカは彼等に対しても噛み付く。
「この光の巨人みたいな名前の奴が悪いんじゃない!大体あんたはねえ!」
「俺が何したってんだよ!」
「いつも減らず口ばかり叩いて!いい加減にしなさいよ!」
「御前にだけは言われたくない!」
「何よ!」
「御前だってどっかの特撮の親友みたいな名前じゃないか!」
「うっさいわね!」
「そういやさ」
シンジがまたトウジに言う。
「シン君の苗字ってアスカの名前と同じだよね」
「そういやそやな。あいつ日系人やしな」
「何か色々あるのよ、シン君も」
「性格的にはガキやけどな」
「困ったねえ」
「特にカガリやアスカに喧嘩売るのは止めた方がええ思うんやけどなあ」
「この山猫!」
「主役崩れ!」
二人はまた言い合う。
「今度という今度は許せないわ!来なさいよ!」
「おう!やってやる!」
本格的に喧嘩に入ろうとする。それを周りの者が止める。シンが喧嘩を売るのはキラやアスラン、カガリだけではなかった。とかくトラブルの多い彼であった。
彼等があれこれやっている間にロンド=ベルは宇宙に向けて出発していた。その頃にはシンとアスカも取り押さえられていた。
「猛獣みたいな奴等や」
取り押さえたトウジが言った。
「何でこんなんばっかりなんや、うちは」
「同感」
シンジがそれに頷く。彼等はあちこちに痣や引っかき傷、噛み傷を作っていた。全てシンとアスカの仕業である。
「見て」
そんな彼等にレイが声をかける。
「ドモンさんが」
「うん」
シンジがそれに応える。
「ここはあの人に任せるしかないね」
「ええ。けれど」
レイはさらに言う。
「きっと来るわ」
「そうだね」
「こいつだけは許さねえ!」
「それはこっちの台詞よ!」
後ろでくくられた二人がまだ言い合っていた。ロンド=ベルは何はともあれ宇宙に出た。
ドモンはウォンと対峙していた。しかしそこに助っ人が来た。
「ヒヒーーーーーーーーーン!」
「むっ!?」
「風雲再起!?」
そこに来たのはマスターアジアの愛馬風雲再起であった。彼もモビルファイターとなることができるのである。
「どうしてここに!?」
ドモンの声には言葉では応え
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