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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第二十五話 困惑
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か……

「専門は次元航行エネルギーの開発。
 偉大な魔導師でありながら、違法研究と事故によって放逐された人物です」

 次元航行エネルギー?
 そっちの方は俺には専門外だから特に気にすることではないか。
 違法研究というのが多少気にはなるが

「それにしても行き詰っていたが急に情報が出てきたな」
「プレシア・テスタロッサの名前だけは昨日ぐらいに出てきてはいた。
 だけどフェイト自身の戸籍がないことから今回の件の大元か判断ができなかったんだ。
 でもさっきの攻撃の魔力波動が登録データと一致したことからようやく確証を得られたというわけだ」

 なるほど。
 確かに余計な情報で混乱するよりも確証を持ってから情報を与えた方が効率はいいか。

「あの時、フェイトちゃんが母さんって
 それに驚いてるっていうより怖がってる感じでした」

 なのはが言うべきが迷いながらも発言したことによりこの女性、プレシアがフェイトの母親であるのは間違いないだろう。
 そして、怯えているというのは

「フェイトの情報についてまだ話してないことがある」

 アレの事が関係しているのだろう。

 俺の言葉にその場にいる全員が驚いた表情をする。

「士郎、まさか情報を隠蔽しようと」
「その意図はない。この情報は知らなくてもフェイトの捕縛や補足には何の影響もない」

 クロノが疑うのはもっともだ。
 だがこの情報があったからといってフェイトの補足自体には全く関係がない。
 あるとすればフェイトが管理局に捕縛された時の情状酌量を求める時である。

「フェイトと接触した時にジュエルシードを集める理由を問うたと言ったが、その時問う前にフェイトの治療を行った」
「治療?」

 リンディ提督が不思議に思うのも無理はないだろう。
 フェイト程の実力者で、アルフというサポートがいればジュエルシードが何かを取り込んだとしても怪我を負う事もまずないと言える。
 なのはとの闘いに関してもなのはの魔法は非殺傷設定なので直接傷を負う事はまずない。

「鞭によるものと思われる裂傷が多数あった。
 フェイトの使い魔、アルフによるとフェイトの母親にやられたと」
「そ、それって」
「……虐待という事ね」

 俺の言葉になのはは涙を浮かべ、リンディ提督は大きくため息をついている。
 クロノとユーノも言葉を発することが出来ないでいる。

 重い雰囲気ではあるがこちらもいくつか確認するべきところがある。

「リンディ提督、いくつか確認したい事があるのだが」
「ええ、構わないわ」
「まず先ほどのプレシアがアースラと海上に放った魔法は?」
「次元跳躍攻撃ね。言葉通り次元を超えて魔法攻撃を行うもの」

 そんな魔法まであるの
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