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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第二十五話 困惑
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こちらの心臓に悪い」
「そうだよ。心配したんだよ」
「……すまない」
クロノがため息を吐きながら文句を言ってくる。
適当に受け流そうと思ったのだが、さすがになのはに睨まれては敵わないので素直に謝っておく。
「それじゃ、士郎の治療も終わったし会議室に行こうか」
クロノに連れられて治療室を後にする。
それにしてもアースラに戻ってきた時も感じたことだが、なにやら他のクルー達が騒がしい。
「クロノ、これは何の騒ぎだ?」
「ん? ああ、海上にいる君達に魔法攻撃があった時に同時にアースラにも攻撃があったんだ。
そのせいでアースラが損傷を受けた。そのせいだ」
アースラにも攻撃?
こんな特定の位置を掴みにくいだろうアースラを正確に狙い、それと同時に俺達の世界にも攻撃をする。
一体どんな魔法だそれは
「詳しい事は会議室で一緒に説明するよ」
「了解した」
会議室につくとリンディ提督が俺達を待っていた。
そして、まず俺達が海上に出てからのアースラに起こった事を教えてもらった。
まあ、教えてもらったといっても
・アースラが俺達とほぼ同じタイミングで攻撃を受けた事
・その攻撃でアースラが損傷して、今動けない事
の二点ぐらいである。
俺達の収穫としてもジュエルシードが三つ。
フェイトとアルフは逃走。
で俺達が所有していない八つはフェイトがすべて回収しており、現存している二十個はもうどちらかの手の中にあるという事である。
なのはにはジュエルシードを囮にすればと言ったが、この作戦に管理局が賛成するかといえば賛成はしないだろう。
なぜなら現状ではこの作戦には穴がある。
「さて問題はこれからね。
士郎君、先ほどなのはさんにジュエルシードを囮にすればフェイトさんと接触できると言っていましたけど」
「現在の情報から推測しただけだが、ほぼ間違いないと思う。
もっとも接触して奪われて逃げ切られるとどうしようもないのでな。
作戦と呼べるようなものではないが」
これが大きな穴である。
接触したのはいいがジュエルシードを奪われ、逃げられてしまえばおしまいなのだ。
俺の言葉にリンディ提督は何か考えて
「クロノ、事件の大元について心当たりがあると言ってたけど」
壁際で話を聞いていたクロノに視線を向けた。
「はい。エイミィ、モニターに」
「はいは〜い」
エイミィさんの言葉と共に会議室中央のモニターに現れたのは一人の女性の映像。
「あら」
「そう、僕らと同じミッドチルダ出身の魔導師、プレシア・テスタロッサ」
プレシア・テスタロッサ。
フェイトと同じファミリーネーム。
この女性がフェイトの母親
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