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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第二十五話 困惑
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ェンに乗り、空に浮かぶ

「なのは! フェイト!」

 バランスをとると同時になのはとフェイトに視線を向ける。

「私は大丈夫!」

 高度こそ落としたがしっかりと手を振るなのは。

 フェイトの方はアルフに抱えられていた。
 ジュエルシードの開放と封印で体力が尽きたのだろう。

 アルフも俺達を一瞬見ると一気に高度を上げる。
 その先には

「ジュエルシード!」
「あっ!」

 俺となのはが声を上げるがすでに出遅れている。
 アルフがジュエルシードに手を伸ばす。
 だがそれを阻むものがいた。




side アルフ

「友達になりたいんだ」

 なのはの言葉は私にとっては予想外だった。
 なのはは知ろうとしてくれていた。

 フェイトの苦しみを、悲しみを

 だけどそれを邪魔したのはあのババアだった。

 フェイトに誰かの手が差し伸ばされるのが気に食わないとでも言っているかのようなタイミング。
 だけどフェイトに手を差し伸ばしてくれたのはなのはだけじゃない。

「ちっ、いいところで邪魔をするか」

 悪態を吐きながらもフェイトに落ちる雷を防がんがために空を翔る士郎。

 士郎が今まで空を飛ぶために使っていたモノが盾となり雷を弾き、小さく分かれ降り注ぐ。
 その小さな雷に打たれたフェイトが落ちていく。

「フェイト!!」

 普段ならこの程度の魔法を受けたとしても落ちたりはしない。
 やっぱりジュエルシードを覚醒させるために無茶をし過ぎてる。
 フェイトを抱きかかえ、士郎となのはを確認する。
 よかった。
 二人も無事みたい。

 本来ならここで逃げるのが最善なのだろう。
 けどこの状況でジュエルシードを手に入れることができなかったらあのババアがフェイトにどんな事をするかわからない。

 だからたとえ危険でもジュエルシードに手を伸ばす。
 だけど

「なっ!」

 それを阻むものがいた。
 黒いバリアジャケットにデバイスを持った管理局の執務官

「邪魔を―――」

 なんで

 なんで邪魔をする!

 私はフェイトを守りたいのに

 フェイトに幸せになってほしいのに

 その少しの可能性を掴むために伸ばした手を

「―――するなあ!!!」

 阻むな!!

 怒り任せに魔力弾を叩きつけて執務官を弾き飛ばす。
 でも

「っ! 三つしかない」

 そこにあるのは半分だけ。

 執務官の方に目を向ければ三つのジュエルシードを持っており、私の目の前でデバイスの中に消えた。

 力づくで奪い取りたい。
 だけど

「う……」

 私の腕の中のフェイトの力のない声が私の頭を冷え
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