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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第二十四話 海の上の激闘 ★
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ているフェイトを縛ろうと迫る雷。
そして、竜巻の周囲に集まってきている雷の群。
正直宝具を使うのは見せすぎなのかもしれない。
だが、今回の行動を力ずくで止める事をしなかった時空管理局へ借りを返すという意味でも見せてやろう。
魔力を溜めたのは十五秒ほど、舞台の幕を引くのには不十分だが、脇役にはこれで十分だ。
「―――往け、
赤原猟犬
(
フルンティング
)
」
猟犬は放たれ、渾身の魔力を込めた時に比べれば遅いが、それでも音速を超え翔ける。
音速で翔ける猟犬はアルフを縛る雷を薙ぎ払い、フェイトに迫る雷を撃ち抜き、集まっている雷の中央に突き刺さる。
「
壊れた幻想
(
ブロークン・ファンタズム
)
」
俺の言葉と共に猟犬は爆風で雷を霧散させた。
「士郎、なんで」
俺のそばに来て不思議そうな顔をしているアルフ。
だが、いまは時間が惜しい。
それにもう一人も追いついたようだしな。
「士郎、お待たせ」
「丁度いいタイミングだ。
アルフ、説明は後だ。今はアレを止めるぞ」
俺の言葉にじっと俺を見つめるアルフ。
俺はアルフから目を逸らさない。
そして、静かに頷いた。
「ユーノ、アルフ、二人はあの竜巻をどうにかしてこれ以上好きに動かせるな」
「完全には無理だよ」
「問題ない。要は二人の邪魔をさせなければいい。
俺はなのはとフェイトの邪魔をする雷を撃ち払う」
俺の言葉にすぐに動きだす二人。
その時
「士郎、あんたならあのジュエルシード一人でどうにか出来んじゃないの?」
なんて事をアルフが聞いてきた。
なかなかいい勘をしている。
「確かに出来るか、出来ないかという問いかけなら出来るだろうな。
だが今回の舞台の主役は俺じゃない。
脇役は脇役らしく、主役の二人の邪魔をするモノを阻めばいいさ。
それにあの二人ならやれるだろうしな」
これは俺の勘だが、ほぼ確信している。
あの二人ならやり通せる。
俺は二人を信じながら、新たな矢を持ち弓に番えた。
side なのは
士郎君がアルフさんを助けてくれると言ってくれた。
だから私はフェイトちゃんのところに向かって一直線に翔ける。
だけどその時
「フェイトちゃん!!」
フェイトちゃんに向かってアルフさんを拘束してるのと同じような雷が迫ってる。
それに竜巻の周りにも雷がどんどん集まっていってる。
このままじゃ。
だけど次の瞬間、私の横を赤い閃光が駆け抜けていった。
「え?」
赤い閃光はフェイトちゃんに迫る雷を砕いて、集まっている雷に向かって軌道を変える。
そして、凄まじい爆発を起こして、雷を薙ぎ払ってい
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