第百三十六話 決着の時!マスターアジア暁に死す!
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・・・う!?」
「ようし・・・・・・」
マスターはその中で微笑んでいた。今までにない優しい微笑みであった。
「今こそ御前は本物の・・・・・・」
そして言う。
「キング=オブ=ハート・・・・・・」
「し、師匠」
ドモンは前のめりに崩れ落ちる彼に声をかける。
「師匠ぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
夕陽の中。かつての師弟は本来の姿に戻っていた。マスターは弟子に抱かれてそこに横たわっていた。
「・・・・・・なぁドモンよ」
マスターアジアは夕陽の中彼に対して声をかける。
「御前には教えられたよ。人類も自然の一部・・・・・・。それを抹殺するなど自然を破壊するも同じ」
「はい・・・・・・」
ドモンはその言葉にこくりと頷く。
「わしはまた同じ過ちを繰り返すところであった」
「師匠・・・・・・」
「わしをまた師匠と呼んでくれるのか?」
「俺は今の今になってはじめて師匠の哀しみを知った」
ドモンは言う。
「なのに俺は貴方と張り合うことだけを考えていた。話を聞こうともしなかった!」
「ドモン・・・・・・」
「なのに貴方は最後まで俺のことを・・・・・・!」
「何を言う」
マスターは微笑んで彼に言う。
「わしは大罪人よ。それでどうして」
「それでも」
ドモンそれでも彼に言った。
「貴方は俺の師匠だッ!」
「そうか」
「ええ」
二人は頷き合う。それから夕陽に二人して顔を向けた。
「ならば!」
ドモン「はいっ!」
「流派東方不敗は!」
「王者の風よッ!」
彼等はそのまま叫び合う。渾身の力で。
「全新!」
ドモン「系裂ッ!」
「天破侠乱・・・・・・!」
「見よ」
ドモンは最後に言う。
「東方は赤く燃えているぅぅぅぅッ!」
これが師弟の和解の叫びであった。マスターアジアは何処へと姿を消した。こうしてランタオ島での戦いは完全に終わったのであった。
「終わったな」
キョウスケはそれを見届けて言った。
「何もかもが」
「凄い戦いだったわね」
エクセレンも珍しく真面目な様子であった。
「今回は特に」
「そうだな。だが得たものは大きい」
「ええ」
「これで宇宙に行ける。気兼ねなくな」
「そういえばですね」
アクアが横から言ってきた。
「どうした?」
「シュバルツさんとキョウジさんはどうなるんでしょうか」
「今サコンや赤木博士達が診ている」
「そうですか」
「キョウジはかなりのダメージらしいな。当分回復は無理らしい」
「当分って」
「助かることは助かる。ドモンにとってはいいニュースだな」
「そうですね」
「シュバルツも怪我がなおったらネオ=ドイツに戻るらしい。一件落着だ」
「ええ」
「しかしだ」
ここでヒューゴが言ってきた。
「どうしたの、ヒューゴ」
アクアが彼に顔を向けてき
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