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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第二十三話 考察
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けたくもないな」
「ああ、そうだね。
この前クロノ君もそうだったけど、士郎君も本当に手を抜いてたんだね」
クロノとエイミィがそんな話をしている。
やはりあれだけの力を持っているのだから真正面から戦うのは避けたいところね。
今回もジュエルシードを取り込んだ動物だから生きてはいるけど、生身であんなのは受けたくもない。
いや、先日の模擬戦の事も考えるなら、バリアジャケットなど役には立たない。
士郎君が岩の剣を使って戦えば武装局員でも一瞬で間合いに踏み込まれて、一撃で肉塊に変えられるでしょうし。
なによりもその力以前に魔法もなにも使わないでジュエルシードを取り込む獣を一撃で動けなくするなんて非常識としか言いようがない。
しかも相手が動けないとわかっていても視線を外さず獣を見下ろし警戒をしている。
とここで
「士郎君!」
なのはさんとユーノ君が現れるとこれ以上警戒する必要はなくなったと視線をなのはさんに向ける。
「えっと……これって」
起き上がろうにも起き上がれない獣を見て、なのはさんが困惑の表情を浮かべる。
その気持ちはよくわかるわ。
私もこうして映像を見ていないで獣を見たら何をしたのか理解できなかっただろう。
「とりあえず動けないようにした。封印を頼む」
「は、は〜い」
なのはさんに封印を任せている時、士郎君はどこか遠いところを見ていた。
side 士郎
大した運動にはならなかったな。
もっともこの陥没した地面を見れば単純な力は凄まじいという事が管理局にも伝わるだろう。
これだけで今回は良しとしよう。
なのはに封印を頼み、ふと懐かしい匂いがした方に視線を向ける。
いた。
フェイトとアルフだ。
だがこちらに近づく事はない。
管理局を警戒しているためだろう。
「士郎君、封印終わったよ」
「ん? ああ、帰ろうか」
なのはに呼ばれ、フェイトから視線を外して、なのはと向かいあう。
平然を装っているがどこか残念そうだ。
おそらくフェイトと会える事を期待したのだろう。
やはり出来る限り早い方がいいだろうな。
「お疲れ様、今ゲートを作るからそこで待ってて」
「は〜い」
オペレータとなのはの会話を聞きつつ、再びフェイトがいたほうに視線を戻すがもうそこにはもういなかった。
なのはとフェイトがこのままというのは問題だ。
どこかで決着なり、話しをするべきだろう。
でなければ、お互い後悔することになるだろうからな。
なによりフェイトが今どのような生活を送っているのか全く見えないという事もある。
フェイトに虐待をした母親と共にいるのか、それともアルフと
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