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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第二十二話 模擬戦
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介に緊張気味に立ち上がる二人と平然としている俺。
 こういった状況に慣れていないのだから緊張しているのは仕方がないともいえる。
 ちなみに臨時局員という形については今回の件に関わりアースラに滞在する上で一番手続きがやりやすいとのことで受けることにした。

「「「よろしくお願いします」」」

 と一応はなのは達に合わせ頭を下げておく。
 下手な軋轢はないに越したことはない。

 それに俺達が臨時局員としてアースラの中で自由にしながら出動になるのもジュエルシードの位置が特定されてからだ。
 位置特定の機材に関しては知識がないのでこちらとしては出る幕はない。
 要するに見つかったら出動して、ジュエルシードを確保する役目である。
 フェイトの親に関する情報も俺ではどうしようもないので待つしかない。

「……後手ばかりだな」

 こうして考えると基本的には俺から動く事はできない。
 なかなかうまくいかないモノだ。

 まあ、それとは別として

「はあ」

 恍惚の表情で緑茶を飲むリンディ提督。
 いや、これは緑茶と呼んでいいのか?
 砂糖をスプーン大盛り二杯にミルク入りの元緑茶。
 正直、見ていて胸焼けしそうである。
 もっともそれを当たり前のように見ているエイミィさんや他のクルー達の様子からしていつもこれを飲んでいるらしい。
 それにこの容姿でクロノの母親である。

「リンディ提督といい、桃子さんといい、とてもそうは見えんな」

 この世界の不思議の一つだな。

 内心でそんな関係のない事を考えながら、俺達のアースラでの生活が始まった。
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