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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第二十二話 模擬戦
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横薙ぎの回転を殺さず、回し蹴りと叩き込んでいく。
だが
「ほう、君の評価を改めるべきかな」
全てを防ぎ、受け流していた。
クロノの評価は改めるべきだな。
クロノの持つデバイスはなのはのレイジングハートと形状こそ違うが、同じ杖である。
そこからなのはと同じ中距離から遠距離型の魔導師と予想したのだが、違う。
明らかに近距離戦闘の訓練と戦闘経験がある。
だが近距離戦闘なら負ける気はしない。
現にクロノは攻めに転じきれていない。
いや、転じようとした瞬間の隙を俺が攻撃しているからすることができない。
単純な近距離の攻撃の速さならこちらの方が上だ。
このまま近距離戦闘に徹すれば押しきれる。
だがそれはクロノも理解しているはず。
一気に下がりながら刀を鞘に納め、地を蹴りクロノの背後を取り、抜刀する。
「ラウンドシールド!!」
「む」
それは俺の目の前にいきなり魔法陣によって防がれる。
俺の思考と仕掛け直す間に防御魔法を準備をしていたか。
もちろん、今持っている刀ではこのシールドは破れない。
そして俺の動きが止まった隙にクロノは空中に上がる。
悪くない手だ。
空を飛べない俺にとってはそこは足場がないフィールドだ。
「今度はこちらの番だ!」
「Stinger Ray」
クロノが杖を向けると同時に四発の魔力弾が飛んでくる。
威力はわからないが、弾速はかなり速い。
手に持つ刀と鞘を投げ、ぶつける事で魔力弾を撃墜するとともに爆発させ、視界を遮る。
クロノは残念ながら一つ勘違いをしている。
空中は足場がないフィールドだが俺の間合いの外というわけではない。
だが模擬戦闘という縛りの中では弓を使う事は不可。
弓は手加減が出来ない。
使えば試合が死合になる。
だが、船内という狭いところでは弓を使わずとも手はある。
体勢を一気に低くして、壁を蹴り、天井を駆ける。
「なっ!」
俺の予想外の動きに一瞬固まるクロノ。
そのような暇があるか?
懐から再び抜くような動作をしながら、クロノに黒鍵を投げる。
それをかわしながら魔力弾を放つクロノ。
だがそれも予定調和。
俺は魔力弾をかわし天井を蹴り、クロノに飛び掛かりながら体を捻じり
「じゃっ!!」
「っ!」
蹴りを叩き込む。
だがまたしてもシールドに阻まれる。
「ちっ」
蹴りを阻んだシールドを足場にして天井に再び戻り、天井を駆ける。
空を飛べない者にとっては天井や壁で足を止めることは落下を意味する。
つまりは常に動き続けなければならない。
「スティンガースナイプ!」
一条の光になっ
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