彼等は転生に至る
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った、集合場所は崑崙山。一つ聴いておくが転生と言っても妖夢の容姿が変わらないのなら俺の容姿も変わらないんだろう?」
「勿論、今回の転生は最高神の力で直接行われることだから容姿を変えることはできるけど、変更を願い出てないから変わらないわ」
そうか、ならいい・・・・・・。
と小さな声で紅龍は呟いた。どことなく女性にも見えるような中世的な顔立ちはコンプレックスでもあったが、自分にとってそれが自分である証明でもあった。
それを失ったときに自分が自分でいられなくなる気もしたから思わず聴いてしまったのだろう。
「ついに来ましたよ、最高神が」
妖夢の言葉ふっと顔を上げると、いつのまにか最高神が現われていた。
その両サイドには20年前に見た八雲紫と、その師である武神の姿もあった。
「久しぶりじゃの、元気しておったかの?」
「おかげさまで、な。これなら充分三国志でも生き残れそうだ」
その美龍の言葉に三人が軽く笑い、それにつられて見送りにきていたメンバーも笑い出していた。
「笑うようなところあったか?」
そんな笑い出した周囲の人たちに向けてふくれっつらを向けていた紅龍であった。
「では転生といこうかの?」
「ああ、頼むな」
「任せろ、爺が変なことしようとしたら助けてやるから」
「疑ってかかって当然だもの」
「ちょ、ワシの扱いが・・・・・・」
凹む爺に場が少し和みながらも、周囲に陣形のようなものが刻まれていく。
ゆっくりと八雲紫と武神はその陣形の外へと出て行き、妖夢と華扇は紅龍のそばへと近づく。
「じゃあ楽しんでくるのじゃぞ」
「「「行って来ます」」」
思わず腕で顔をかばうほどの光が溢れ出し、三人の体を包み込む。
光はだんだんと黄色から青色へ変わっていき・・・・・・・・・・・、
弾けた。
三人の姿は既に無く・・・・・・
「しかと歩めよ、若人よ」
神の言葉が風の中を漂った。
こうして、三人は。といっても実質的に普段から登場するのは二人になるのであろうが・・・・・。
転生し、恋姫たちの三国へと旅立ったのである。
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