仙人と一般人
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殺す気だろ」
「さぁ?なんのことですかっ、はっ」
妖夢の右手の刀が振られて、それに気づいた紅龍が妖夢の腹に右足で蹴りを叩き込んだために体の軽い彼女は大きく吹き飛ばされていた。
どんなに優れた武人であろうとも、本来であれば空中で方向転換はできない。
そのため、奥にある木にぶつかると思われたが、彼女は違った。自らの霊力で空中に浮き、体勢を立て直していた。
「女性の腹を蹴り飛ばすとは何事ですか?」
妖夢は憎々しげに紅龍を睨むが、彼はどこ吹く風といったところだった。
というよりも、彼としても言いたいことがあったので特に反論を言わなかったというのが正しいだろう。
「じゃあ殺す気の一撃を平気で叩き込むのはどうなんだ?」
「訓練ですよ。転生後は戦場ですから殺す気の一撃以外はありえませんから」
「なら実戦だったら別に男も女も関係ないだろう?」
「「・・・・・・・・・・・・・・」」
静寂が二人の間に訪れ、お互いに再び構えを取る。
絶対に勝ってやる。目には勝利を求める光が灯り、鍛錬だったはずの二人の間に本気の戦いが勃発しかけていた。
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