暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第13話 人見知り?嘘吐く時は関係ない!!
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いましょう。そして、どんな手を使ってもその絵を処分しなければ……」
「えっ、でも……」
カリーヌ様は私の両肩をガシッと掴み、物凄いプレシャーをかけながら、私をがくがく揺らします。流石に見かねたのか、公爵と母上が私からカリーヌ様を引き離してくれました。
「とにかく、出来るだけ早くマギと言う人に会わせなさい」
少しして落ち着いたカリーヌ様が、そう命令して来ました。しかしここで、ハイと返事する訳には行きません。
「あの。……マギの使い魔が、逃げちゃいました」
窓を見ながら、そう言ってあげました。
「「…………なっ!!」」
これで目標達成です。公爵家は、マギに会いたい理由が増えました。やはり一番の理由は、ルイズの爆発魔法についてでしょう。次の理由が《烈風》のカリンの絵の処分と口止めですね。一方でマギは、公爵家に接触したくない理由が出来ました。こちらは“友人を貴族に売る訳には行かない”と言うのと同時に、商人として顧客情報の漏えいは信用問題に繋がります。覗きの無礼打ちもありえるので、マギが公爵家を避ける理由も出来ました。
こんな状態では、パイプ役として碌に機能しません。しかし公爵家にとって、マギとの接点はドリュアス家のみです。後は適当なところでマギを、行方不明か死亡したとすれば良いでしょう。強引な手を使うなら、ツェルプストー領に逃げると言えば良いのです。
細工は流流仕上げを御ろうじろ……です。おっと、黒い笑いが漏れそうになってしまいました。
カリーヌ様は尚も会わせる様に言って来ましたが、私は「マギは友人を売るような真似は、絶対にしないと思います」と、言っておきました。
話はこれで終了です。部屋を退出する際、カリーヌ様が酷く憔悴していました。
(少しやり過ぎましたか? ……まあ、ここは仕方がありません)
私は母上と一緒に、来客用の離れに移動します。
母上は自分の部屋に、私を招き入れました。どうやら先程の話の補足がある様です。部屋に入ると鍵をかけ、サイレントで人に話を聞かれないようにします。そして母上が話し始めた内容は、思わず耳を覆いたくなる様な物でした。
先ず今回の一件を発案したのは、ヴァリエール公爵だったのは良しとしましょう。睨み合いが続く状況で、何時までも屋敷に子供を閉じ込めておきたくないと思うのは、至極当たり前の事です。それが叶わないなら、せめて同年代の遊び相手を……と思うのも当然でしょう。だからヴァリエール公爵は、アホ貴族を抑える仕事を引き受け私達を招待したのです。そしてその仕事は成功し、完璧に敵を抑え込み手を出せない状況を作り上げました。
しかしこの状況でもなお、動き出した馬鹿がいました。これには公爵だけでなく、敵の高等法
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