暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス〜IS学園に技術者を放り込んでみた〜
本編
第03話「世界初のIS男性操縦者」
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<1年1組>

一夏
「こ、これは…」

女子一同
『じ〜………』

一夏
「想像以上にキツイ…」

俺の名前は織斑一夏。
今年から、ここIS学園に通うことになった男子生徒だ。
俺が座っている席は何の嫌がらせか右からも左からも三列目の最前列…、つまり教卓の前で嫌でもクラス中の注目を集める場所なのだ。
あたりを見渡すと、女子、女子、女子とクラスの9割が女子…いや、この学園の9割が女性だ。

なぜならば、IS学園(ここ)はISを学ぶための教育機関であり、ISは女性にしか反応しないからである。
では、なぜ男である俺がここにいるのかというと…
高校受験で試験会場を訪れたさい、間違って別の会場に入ってそこにあったISに触れたら俺に反応し、異変に気づいた教員らしき人が駆けつけ、あっという間に世界初の男性操縦者として世間に公表され、あれよこれよと時間が過ぎてIS学園の入学式当日となり現在に至るのだ。

もっとも本来ならお目出度い日なのに、教員の何人かがキョロキョロと辺りを見回(警戒)したり、来賓の人達がどこかわくわくした表情でいたのが印象的な入学式だったが…。
というか俺は一体誰に説明しているんだ?

一人長たらしく思案(現実逃避)していると、クラスの入口が開き緑髪で小柄の女性が入ってきた。


真耶
「みなさん、ご入学おめでとうございます。私はこのクラスの副担任になりました山田真耶です」
女子一同
『………』
真耶
「あ、あれ? えっと…、今日から皆さんはこのIS学園の生徒です。この学園は全寮制で学校でも放課後も一緒です仲良く助け合って楽しい3年間にしましょうね」
女子一同
『………』
真耶
「じ、じゃあ…、名字が“あ”で始まる人から順に自己紹介をしてもらおうかな…」
女子一同
『………』
真耶
「…グスッ、それでは相川さんからお願いします…」
清香
「はい、相川清香です。中学の頃はハンドボールをやってました。趣味は……」

先ほど入ってきた女性が教壇に立って何かを喋っていたが、正直全く頭に入っていない。
今はこの状況をどう切りぬくことのほうが俺にとって重要なんだ。
取りあえず、この危機的状況を打破するためにSOS信号を偶然再会した幼馴染…、箒に向けてみよう。

≪イチカ は エスオーエス を ホウキ に はなった≫


「………(フイッ」

[ヒラリ]

≪ホウキ は それを かわした≫

な、なんということだ!! それが6年振りに再会した幼馴染に対する態度か!!
嫌われるような事をした覚えはないぞ!!
っというか何だ今のは!? なんでド○クエ風!?
クソッ、いったいどうすれば……

真耶
「…む……ん、…お…むらくん、…織斑君!」

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