第十話 依頼内容
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言っても死んだ証になる一部だ。それを背負っての帰還。
「……余裕だなと思っていた時期が俺にもありました」
「だから周りの美食屋達が焦って仲間集ってんじゃねぇか。まぁライデンじゃお呼びは掛からないだろうがな」
「何でだよっ! 俺って結構有名なんでしょ?」
「だからこそだ。有名な奴はクセが強くて個人で動く奴が多い。だから嫌煙されがちだし、報酬も実力が違いすぎたら平等ってわけにもいかねぇだろ。何よりチームワークの問題が一番だ。信頼と信用、お互いの動きやクセを分かってるほうが実力的に劣っていたとしてもいつもの奴と組む。ここにいる奴らはいつも気兼ねなく酒を飲み交わし、時には共に依頼を達成してきた仲の奴らが多い。美食屋の新人って言っても十年以上やってる奴らばかりだ。その辺の重要性は理解してる」
十年以上やってても新人ですか。確かに新人って条件はあったけど歴何年未満とかなかったしな。それとも美食屋って鰻の蒲焼みたいに厳しいのか。っていうか俺は美食屋歴何年になるのかな。幼い頃から狩りはしているけど依頼とか受けたの数ヶ月前だし。
「じゃあ個人で動くしかないじゃん」
「ところがどっこい」
マスターはそれだけ言うとニヤつきながら顎をしゃくって俺に背後を見ろと指図する。
何だよとホロ酔い加減だったため、面倒くさそうに振り返るとそこには
「初めまして……蒼雷さん。それともライデンさんって言った方がいいかしら」
「……うぇ?」
長い金色の髪を揺らしながらエイダさんが佇んでいた。
白状しましょう。俺ドスケベで変態だけど――女性と上手く喋れないんです。
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