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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第二十話 決着……そして
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尻に敷かれた夫と嫁のようなやり取りだが無理もない。
最後ルシアが使用したDBは六星の中でも最も凶悪とされる流動のDB【ゼロストリーム】水・風、さらには血液といった流れがあるもの全てを操ることができる凶悪なDB。それを使いルシアはあろうことか風を操り空気を圧縮させプラズマを作りだしたのだ。
ガミガミと怒るエルザとさすがにやり過ぎたと凹んでいるルシアのその状況は評議員が見れば顎が外れてしまいそうなほどの光景だろう。数人は爆笑するだろうが。
未だ説教が終わりそうもないが、ルシアは恐る恐る提案をする。
「ナ、ナツもそんな怪我をしてることだし、一旦ギルドに帰らないか?」
「むっ……ルシアに言われるのはどこか納得いかないが、そうだな。手当をしに帰ろうか」
「あ、あぁ。俺のDBでギルドまで一瞬だ」
「帰ったら説教の続きだぞ」
「……」
「返事っ!」
「あ、あぁ」
「あぁ、じゃなくて、はいっ!」
「はい……」
こうしてルシアのDBによって一瞬にして妖精の尻尾のギルドへと帰っていった……のはエルザとナツだけだった。勿論これには理由がある。元々ルシアはフィオーレ支部の図書室で調べ物をしようとこの支部まで来たのだ。
ただ、そうであったとしてもここは素直に共に帰るべきであっただろう。現にエルザはギルドでカンカンに怒っており、それをギルドメンバーが何故ナツが怪我をしているのか、何故エルザが怒っているのか分からず困惑しながらも宥めていた。
そんな後が怖い状況にルシアは冷や汗をかきながらも建物の中へ入っていった。
side out
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
side ルシア・レアグローブ
フィオーレ支部にある図書室は一般人では立ち入ることさえできない。許可を貰っている者や一定以上の権力者にしか入室できないようになっている。入口には魔導警備員二人が常時配置されており、例えこの二人を何とか掻い潜ったとしても結界魔法によるセンサーが待ち構えている。
「許可書をお見せください――はい、確かに。ではお通りください」
この結界魔法というのが意外と厄介で無理やり通ろうとすれば勿論阻まれ、警報が鳴り響く。この魔法自体を解除しようとすれば別の結界魔法が発動すると共に警報が鳴る。つまりこの部屋自体に二重三重に魔法が上手く重ねがけされている。
部屋の中はまるで図書館と言えるほどの広さを誇り、さらにその奥には禁書エリアと呼ばれる評議員クラスの人でないと立ち入りが禁止されている場所がある。
そしてその禁止エリアこそが俺の目的地であった。勿論そこには警備員はいないものの結界魔法により評議員のみが入れる仕様になって
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