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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第二十話 決着……そして
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漠化した大地は足場が悪く瞬発力にどうしても影響が出てしまう。その盲点を砂の中に隠れ潜んでいたナツは利用した。ルシアが目の前まで近づいてきたとき、まるで土竜のように飛び出し攻撃に打って出た。


「火竜の劍角ッッ!!」


 砂漠と化した砂の下には確かに荒野の大地が存在し、その砂とは違い強固な大地を使い勢いよく飛び出し、全身に炎を纏わせ体当たりを仕掛けた。

 そして見事ルシアの身体を打ち砕いた。

 そう、打ち砕いたのだ。その有り得ない感覚に驚き先程までルシアがいた位置を見ると砂漠には不釣り合いな氷の欠片が散らばっている。
 ナツはその疑問の答えを導き出す前に長年の経験によって磨かれた勘でその場を離れた。その直後、ナツがいた場所には巨大な円柱の氷が砂漠を陥没させていた。

「良い勘をしてる。長年経験によって磨いてきた勘がナツを救ったな」

 それほど動いてはいないにも関わらずナツは必死に乱れた息を整えようとしている。だが、その行為を許さんとばかりに目の前の巨大な氷柱に亀裂が入っていき砕け、氷のつぶてとなって数百の氷の弾丸がナツに迫った。

 魔導士としては普通考えられないほどの身体能力と得意の炎でその迫り来る氷の弾丸を丁寧に捌いていく。

「これも六星DBの一つだ。氷のDB【アマ・デトワール】星屑の氷とも呼ばれているな」

 そんな講釈をナツは聞ける状態ではなく、止めどなく迫る氷の壁を相手に神経をすり減らしていた。だがそのおかげもあり、あと少しで全てを捌き終えようとしていた。

「くっ――あともうちょいでぇ! ラストォォォオオオオ!!!」

 その掛け声と共にナツの頭上からは紫色の直径二十メートルはある球体が落下した。


―――瞬間、光の世界が訪れた


 それは爆発時の影響によるもの。それから遅れて耳を劈く程の爆発音が鳴り響いた。その状況を作り出したのは勿論ルシア・レアグローブその人である。この事態を引き起こした元凶は内心やりすぎたかなと思いながら、ナツならば大丈夫かと無責任にも程がある考え事をしていた。

 砂埃が晴れ、元々あった荒野の大地も顔を出しさらには抉れている。そこに倒れ伏しているのはナツ……と、そのナツを守るように仁王立ちしていた


「まったく、外が騒がしいと思ってきてみればやはりうちのギルドだったか」

「エ、エルザか。どうやら無事に裁判を終えたようだな」

「終えたようだな、じゃないっ! まったくナツ相手に六星のDBを使うなんて。それもさっきのは流動のDBだろっ!! 何を考えてるんだっ!」

「い、いや、少し盛り上がってな。ナツも想像以上に強くなってるもんだから……いいかなと」

「良くないっ!」

「すまん。あとでナツにも謝る」

 まるで
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