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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第一九話 試合×中止×勝負
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を止めたんだ!逮捕されるなんておかしいだろ!」
「…………」
このセリフを聞いて俺に悪戯心が芽生えてしまった。
「もう裁判だって始まってるかもしんねぇ。このままじゃ」
「エルザが有罪になるってか? なら有罪判決を受けさせればいい」
俺のこの言葉にナツの顔色が変わる。いつもの無邪気さはなく、エルザと試合をしていた時の真剣ながらもどこか楽しそうな顔ではない。そう、この顔は正しく敵対している者に向ける顔だ。
「――本気で言ってんのかよ。ルシアはエルザと仲良かったじゃねぇか」
「お前が勝手にそう思ってるだけだろ?」
その場に張り詰めた空気が流れピリピリと肌に当たるこの空気感がたまらなく心地よい。
「どけよ」
「どけてみろよ」
ナツが両手に激しい炎を纏わせる。それは先の試合時とは比較にならない程の強烈な炎。まるでナツの感情がそのまま乗り移ったかのような憤怒の炎。その激しい炎のせいか周囲の気温までもが上がっていくように感じる。
そんな炎にあてられてか口元が自然と釣り上がり、俺も気分が高揚してきた。と同時にナツにこんな気分にさせられるとは、時が経つのも早いものだとも思う。
そんな俺の不敵な笑みを見てかナツの怒りのバロメーターはさらに上昇していた。
「そこを、どけぇぇえええええええ!!!」
ナツの怒号が合図となり闘いの火蓋は切られた。
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