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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第一九話 試合×中止×勝負
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ているルーシィ。多分俺とミラの関係を知らなかったのだろう。そんな二人にお構いなしでエルフマンが不満そうに話し出す。
「最強と言われると黙っておけねぇな。妖精の尻尾にはまだまだ強者が大勢いるんだ……俺とか」
エルフマンの発言を皮切りに外野にいた連中も喋りだす。
「最強の女はエルザで間違いないと思うけどね」
「最強の男となるとミストガンやラクサス、ルシアもいるしな。何よりあのオヤジも外す訳にはいかねぇな」
「私はただナツとグレイとエルザが一番相性が良いと思ったのよ……」
あのオヤジとは間違いなくギルダーツのことだろう。恐らく俺とラクサスの二人がかりでも勝てるか怪しい程の実力者だ。何せ未だ全力で戦ってる姿を見たことがない。ギルド最強は間違いなくギルダーツ……それにマカロフだろう。戦わずして勝つ、これができるマカロフは同じステージにはいないのかもしれない。
そんなことを話している間にどうやら試合が始まるようだ。
エルザは炎帝の鎧を身に纏い耐火能力に特化させている。どうやらいつものようなお遊びとはならないようだ。
マカロフによる試合開始の合図がこの場に響き渡った。
「―――始めいっ!!」
先に仕掛けたのはナツ。両手に得意の炎を纏い一直線に突撃をかけるが、エルザは容易にその攻撃を見切り、カウンターを仕掛ける。
その鋭い剣戟をナツも余裕を持って、尚且つ次の攻撃時に力を十二分に出せるような態勢で避ける。
エルザはまるで物語に出てくる騎士のように堂々と、ナツは一見不格好に見えるが予想しにくいアクロバティックさで対応し攻撃を凌ぐ。
その手に汗握る激しい応酬に見学者達も魅入っている。だが、まだまだウォーミングアップの段階だろう。ここからさらにスピードも上がってくるはずだ。
そんなこれからの所で邪魔が入った。
「そこまでだっ!! 私は評議員の使者である。先日の鉄の森テロ事件において、器物損壊罪他十一件の罪の容疑でエルザ・スカーレットを逮捕する」
「な、何だとぉぉぉぉおおおおおっ!!!」
さて、予想内で想定内だが面倒な事になったな。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
先ほどまでの騒々しさとは打って変わり、ギルド内は静まり返っていた。
エルザの逮捕に対し、不満げな表情を全面に出している者やただ裁判の結果を落ち着いて待つ者、何故か俺にチラチラと視線を送っている奴までいる。
別に俺は暴れたりしないぞ。透明のグラスに閉じ込められているナツ代理のようにな。
あの評議員の使者の介入があった後、ナツは案の定暴れだしエルザを連れて帰るため逃亡を図った。勿論評議院に喧嘩を売るなど許されるは
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