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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第十八話 撃退と交流と天敵?
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戦闘をDBのおかげで目視しづらい距離でもはっきり見えるのは良いが、音が拾えないのが難点だな。アクション映画をミュートして見ているようなものだ。
それでも見ごたえのある勝負ではあった。
エリゴールが風の鎧を纏ったときはさすがに火を扱うナツでは分が悪いと思ったが、その解決方法が中々に面白かった。
まさかナツが全身に炎を纏うことで空気が上昇気流となり低気圧を発生させることで風の鎧を無効化させるとは……
ただナツがそんな理論的な考えをするはずもない。単にキレて、その感情がそのまま炎へと具現化した結果エリゴールの風の鎧を破ったのだろう。
といっても、ナツの爆発力は凄まじいものがある。実力のアベレージはまだまだだがあの爆発力はヘタをすればエルザクラスにダメージを与えることできるかもしれん。いや、もしかしたら……どちらにしろ、俺とやり合えるのは当分先だろうがな。
それから数分もしないうちにナツ達のいる後方から砂煙をあげて魔導四輪が近づいてきた。……あれはエルザ達か。これで今回の事件はチェックメイトってわけだ。
ちっこれじゃあララバイは評議院にお蔵入りだな。わざわざ出向いたが時間の無駄になっちまった。
それにしても気がかりなのがエルザの奴が随分と魔力を消費してることだ。アイゼンヴァルト程度の奴等にあれ程魔力は消費しないはずだが。強い奴でもいたのだろうか。だとしたらここで観戦していたのは失敗だった。
ともかく事件は思惑通りいかずに解決だろうと思いそのままDBでギルドまで帰ろうとしたとき、俺は異変に気がつきすぐにマカロフに連絡をいれた。
「マカロフか? ルシアだ。どうやらナツ達がしくじったらしい。雑魚一人がこっちに向かってきてやがる。あぁ、ナツ達は大丈夫だ。あぁ、わかってる。じゃあな」
クックック、面白くなってきやがった。裏切りだったのか捕虜だったかは知らないが一人魔導四輪を走らせてこっちに向かってきている。ご丁寧に不気味な笛を持ってきながらな。
そしてやはりララバイには何かが潜んでやがる。向かってくる奴は大したことのない魔力だ。その身に高魔力の道具を持っているわけでもない。あいつは本気で吹くだけで殺せるとでも思っているのだろうか。
だがまぁ、裏をかいて出し抜いたことだけは褒めてやりたくはなる。ナツ達にはあとで注意しとくか。ファアリーテイルのメンバーはどこか甘い所がある。そこが良いところでもあることは分かっているが……。
そんな考え事をしている内に気がつけば雑魚はすでにマカロフと対面していた。
そのことに気がつかなかったのは戦闘の雰囲気とは程遠くマカロフも臨戦態勢を取っていなかったということもある。
それどころかマカロフはそいつの笛(ララバイ)を聴くという暴挙にまで打って
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