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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第十八話 撃退と交流と天敵?
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 その強力な魔力を含んだ氷槍はお返しとばかりにララバイに一直線に向かっていき腹部を半分近く破壊した。形を与え、形を奪う魔法とはよく言ったものだ。

 グレイの攻撃から三人が素晴らしい連携で怒涛の連撃を仕掛けている。並の魔物じゃ太刀打ちできないだろう……そうあの三人は実力、連携共に素晴らしい。素晴らしいのだが……あまりの苛立ちから握りしめていた拳から血が滴り落ちてくる。

「バ、バカな……」

 三人の強烈な一撃を同時に喰らいゆっくりとその巨体は倒れてくる。ララバイの表情はまるで信じられないと言わんばかりだが……俺からしてみれば

「……その程度の実力でよく偉そうに物を言えたもんだ」

 透明の状態を解き、俺は姿を現す。
 こんな程度の奴のために必死に動いていたというのか。S級にすら劣る、こんな雑魚のために……。禍々しさだけは一級品だったがそれはゼレフのおかげ、か。
 俺の溢れ出る怒気に実力者達は一斉にこちらに目を向けた。無論ララバイも恐怖に歪んだ表情で。

「不快だ。まったくもって不愉快極まりない―――絶望と共に散れ」

 俺の怒気に合わせてララバイ以上に禍々しい胸元にあるDBが暗く光輝いた。


――空間消滅系マザーDB【アルシェラ】


 光の柱がララバイの真下から生み出されララバイを瞬時に飲み込んだ。
 しかしそれを光と呼ぶにはあまりに禍々しい。漆黒の闇が光輝くとこんな感じになるのだろう。

 それは轟音すら飲み込む程の純粋な破壊。その場の音や砂埃すらもかき消した純粋な消滅。その闇の本流は上空に浮かぶ雲をも消し去った。


「……二度とそのツラを俺に見せるな。雑魚が」

 俺はカタカタと震えている呪いの笛に向かってそう呟いた。








◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


sideルーシィ





 つ、疲れた……。たぶんフェアリーテイルに入ってから一番疲れたかもしれない。はぁとため息を吐いた私にグレイが大丈夫かと気にかけてくれるが正直返答する気力すらない。

 今私たちはギルドへ帰るため魔導四輪の中に乗っている。運転手はマカロフさんが受け持っていくれた。その心遣いが有難い。若干一名を除き皆ヘトヘトだから。
 今回のクエストはゼレフの遺産と呼ばれるララバイをめぐって闇ギルドとの戦闘だった。それだけならよかった……いやよくないけど。


 その笛から巨大な魔物が現れ、それが生きた魔法だというのだ。しかも魔道士の世界では有名なあの黒魔道士ゼレフが作った魔法。それだけでも恐怖していたのだが、問題はその後だ。それ以上に恐ろしいものを見てしまった。

 ナツやグレイにエルザが圧倒的な実力でララバイに攻撃し相手に地を付かせられると思
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