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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第十八話 撃退と交流と天敵?
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 眼下を見ればフェアリーテイルの仲間達がマカロフを取り囲んでいる。ペシペシとマカロフの頭を叩いているナツや硬い鎧にマカロフを抱き寄せて歓喜しているエルザ、それを見守るようにグレイが傍らにいる。
 更生する機会を得た敵であった男は悲しきかな、ブルーペガサスのオカマスターに目を付けられながらも憑き物が落ちたような良い顔を浮かべていた。

 そして、あれが新人の……ルーシィだったか。何故だろう何年か前にどこかで見た覚えがあるのだが、中々思い出せない。
そんなどこか思い出せそうで思い出せない、喉に魚の骨が刺さったようなもどかしさを感じているときソレは突如として正体を現した。


「もう我慢できん。ワシ自ら喰ってやろう―――貴様達の魂をな」


 周囲の山々すら越す程の巨体がララバイから姿を現した、いやあれが本来のララバイなのだろう。邪悪な笑みを浮かべ、口からは禍々しいオーラのようなモノを放出させている。
 騒然としている周囲を気にも留めず、続けて言葉を発した。

「腹が減ってたまらん。貴様らの魂を喰わせてもらうぞ」

 そのセリフで一気に周囲の空気がピリつき皆が一斉に臨戦態勢を引いた。ナツだけは魂が美味いのかどうか周囲に聞いていたが……仮に食べられるとして美味いのだろうか?

 それにしてもなるほど、確かに生きた魔法だ。禍々しさも一級品。これを歴史史上最悪最凶の黒魔道士ゼレフが生み出したとなるとやはりゼレフはかなりの実力者だ。しかも生きているとはいえ元は魔法。一体どういう理論なんだ。

「さあて、どいつの魂からいただこうかな……決めたぞ」

 ゴクリと誰かの唾音が聞こえるほどの静けさ。誰もがその化物の次の言葉に注視している。先ほどのマカロフの時の静けさとはまったく別のものだ。

「―――全員まとめてだ」

 瞬間、フェアリーテイルの三強が誰よりも早く突撃を駆ける。良い反応だ。

「はぁあああああ!!」

 エルザが瞬時に換装し、気迫と共に足元を一閃。

 巨躯な相手の場合、足元から攻めるのは定石だがあの一瞬で即座に動き合理的な判断を下したのは素晴らしい。

「おりゃぁあああ!」

 ナツはまるで木登りをするかのように相手の顔まで上り詰め強烈な一撃を与えた。こ、こいつは。何というかナツらしいといべきか。
 ララバイは即座に口から砲撃を放つがナツの持ち前の身体能力で華麗に避けられた。しかしその避けられた砲撃は真っ直ぐこちらへと向かってきた……が

「アイスメイク――(シールド)

 即座に氷の造形魔法によって花弁のような盾を展開させた。魔法の起動スピードが上がってやがる。グレイのやつ随分と腕を上げたな。
 そして盾の状態から流れるような追撃を仕掛けた。

「氷の槍騎兵(ランス)
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