少年期 始まりの第1話〜集会のお話
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1月10日、俺と同じ年に生まれた子供たちは村の集会所に集められた。
「扇くん、子供たちはこれで全員かね?」
「はい天津様、今年に5歳となる子供達16人、全員そろっています」
俺たちの前にいるのはこの村の村長である天津権三郎と俺の父である白鷺扇だ、なんでも父は固有能力のレベルは本当に低いが雑務はかなり得意らしく、村長の秘書とかをしているらしい。
「みんなに集まってもらった訳は、お父さんかお母さんに教わっているね?」
さっきまでの天津権三郎の威厳のある顔がへにゃりとデレた顔に変わった、この顔に吹いた奴は6名、プルプル震えているのは11名(俺の父も入っている)だ。
「扇くん?」
「はっはヒィっ!!」
天津権三郎が父に振り返ると父は変な汗をダラダラと流し始め、キョドり始めた。
「ゴホンッ! さて、それでは本題に入ろうか、まず星の結晶についてだが―――・・・・・・」
それから二時間ほど村長の話は続いた、話に集中できなかった子はどうやら居ないらしく、スムーズに話が終わった。
後々父に聞いたのだが、強力な固有能力はやはり子供たちの憧れらしく、この話は毎年かなり真剣に聞いてくれるらしい。
まぁそれは置いておこう、村長の話だが要約するとこういう話だった。
1、能力のスイッチが出来たとしても、すぐに発現させないで、大人に話をしてから発現しなさいということ
2、能力が発現するときは少なくない確率で暴走することがあるから気をつけなさいということ
3、能力とはどういうものかということ
の三つを子供にも伝わりやすく話された。
「おとうさん、ぼくはどんな能力ができるのかな?」
まだ数えて5歳、舌が回らないオレです
「うーん、ちょっと難しい話かもしれないけど大丈夫かい?」
「だいじょうぶ!」
「僕たちの家である白鷺家は代々、強力な発火能力者が出ていることで有名だったんだ、まぁそれも四代ほど前から発火能力者が出る確率は高くても、格が低くなちゃったんだ・・・てほんとに難しい話になっちゃったな・・・わかった?」
「わかんなーい」
まぁ父にはこう言ったが、要するに弱くなったってことだろう、父がそういうってことは俺の固有能力は発火系の能力ってことだろうか。
「一応白鷺の家は、元々は天津の分家筋だったんだ、天津の家は最初のまれびとの家系で、100年に一度くらいに星の巫女っていう最高クラスの能力者が生まれるんだ」
星の巫女、父の話に出てきた超越者。
全員想像を絶する念動力を持っていて、まさしく超越者というにふさわしいらしい。
「村長の天津様は未来視能力者でこの村で最強なんだけど、ほかのまれびとの村にいる星の巫女
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