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【完結】剣製の魔法少女戦記
第一章 無印編
第六話        『魔法とジュエルシード』
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した原因も分からないから今は手の出しようがありません》
《なるほど…》

ほんの少し二人して黙り込んだが、急にフィアットの声が明るくなった。
どうやらシホに教えられる範囲は説明できたのか今度は好奇心がわいたらしく、シホの魔術師というものを聞いてきた。
だが、シホはこれに関してはあまり説明しなかった。
というより説明しても理解してもらえないだろうと判断したからである。
理由として挙げるのならば、この世界の魔法は元の世界とは違い、神秘というものを一切理解していないからだ。

《これに関しては帰ったら説明するわ。理解できるかはフィア次第ということで…。
私の使う魔術はこの世界とは根本的に異なるものだから思念通話で語れるものでもないから…》
《わかりました》

そこでなのはから思念通話で、なのははジュエルシードの捜索を最後まで手伝いたいと言ってきた。
シホは一度溜息をつきながら、

《…なのは。手伝うと言うことはユーノやフィアも言っているけど昨日みたいに危険がつきものなのよ? それでも手伝いたい…?》
《うん…。どこまでできるかわからないけど、ここまで聞いちゃったし、それにほっとけないよ。
困ってる人がいて、助けてあげられる力が自分にあるならその時は迷っちゃいけないっていうのがお父さんの教えなの。だから…ごめんね、シホちゃん》
《はぁ…なのはは意外と頑固なのね。私も人の事はいえないけど…。しかたない、わかったわ。私も手伝ってあげる。なのは一人じゃ不安だからね》
《いいの!?》
《いいもなにも私もそのつもりだったから…》
《でも、危険が…》

そこでユーノが意を唱えてきた。
だがシホはそれを意に介さず、

《別に、あの程度の事ならもう慣れているから平気よ。それになのははまだ魔導師初心者…前衛がいた方が安心して封印を行えるじゃない?》
《でも…》
《まだ、口答えするっていうの…? 私が言ったことを忘れたかしら? ジュエルシードを封印云々なんて制約がなければ…この手で消滅できるほどの力は持ち合わせているって…》

シホが少し恐怖を織り交ぜた発言をした為か、ユーノは言葉を失っていた。
逆にフィアットは『きゃーーー!』という黄色い声を上げていた。
実にたくましいものである。



◆◇―――――――――◇◆



Side シホ・E・シュバインオーグ



それから帰り道。
私は三人と一度別れて別ルートで結構大きいスーパーに寄っていた。
理由はというと、今日の夜の当番は私が受け持ち担当だったからだ。
それで店内をかごを片手に持って回っているのだけど…、

(なにか…周りから視線を感じるわね?…なんていうか、珍しいものでも見るような感じで)

だがそれもすぐに理解することにす
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