第一章 無印編
第六話 『魔法とジュエルシード』
[1/6]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
翌日、学校ではすずかとアリサが昨晩起きたあちらこちらでの道の崩壊などの話と、動物病院も半壊していたという事で二匹のフェレットが心配だ…という話を聞かされ、なのはは微妙に顔をしかめた。
シホがとっさになのはの肩を叩き落ち着かせる。
《…なのは、まずは落ち着きなさい》
《えぇ!? シホちゃんとも心で会話が!》
《思念通話の仕方をフィアに教わったからよ》
《あ、そうなんだ…》
《とりあえずは私と話を合わしなさい》
《うん!》
それから二人は真実をぼかしながらも偶然二匹のフェレットと夜の道で遭遇したことと、その二匹は当分の間は高町家で飼うことに決まったこともアリサとすずかに伝えた。
「へぇ〜…そうなんだ。それで名前はなんて決めたの?」
「うん。赤い宝石をつけていたオスのフェレットの方が“ユーノ”君で…」
「サファイアのロザリオをつけていたメスのフェレットの方が“フィアット”よ。でも私は長いからフィアって呼ぶことにしているわ」
「ユーノ君にフィアットちゃんか…。今度私のウチに来る時に連れてきてくれたら嬉しいな…」
二人はすずかの言葉に甘えることにして、
「うん。わかった」
「ええ。…そういえば、私はすずか達とはウチで何度か遊んだけど二人の家には行った事が無かったわね…?」
「それじゃ私が案内するね、シホちゃん」
「よろしくね、なのは」
「うん」
四人は笑いながら会話を楽しんでいるが、他のクラスメートは四人の中での空間がとても神聖なものに感じたらしく、話しかけるのを躊躇っていたのは余談である。
そして授業中。
なのははなのはでユーノと思念通話で会話している。
その為に授業は受けているようだけど表情はボーっとしていたりした。
見た感じはそんなに違和感はないが、たまに首がカクッと曲がる姿が見れてシホは苦笑いを浮かべていた。
だが、とうのシホは分割思考を活用していた為、よりフィアットと真剣に会話をしていた。
《まずフィアとユーノの話を纏めると、こうね?
一に、ジュエルシードはここ地球ではなくて、フィア達の世界で発掘された計21個の古代文明のある種のオーパーツ。
二に、そのジュエルシードは対象者の願いを叶えようとする宝石であるが、願いの叶い方が正確でないため、昨晩のような暴走する事態になる可能性が極めて高い。
三に、ジュエルシードは一つだけでも膨大の魔力を内包しているので発動していなくても危険物であることに変わりはない。
そして、そのような危険物をあなた達の世界では通称“ロストロギア”と呼び発見次第“時空管理局”といういまだに接触してこない組織に引き渡す予定だった。
四に、輸送中の謎の事故で地球のここ海鳴市にばら撒かれてしまい、直接事故に関わっているわけではないが責任を感
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ