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混沌の魔術師と天空の巫女
第2章 妖精の尻尾
虹の桜
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ん凄い!」

「やっぱり獣ね。」

「そうね。」

「よおーし、さっさと積んで帰るぞ!」

「あいさー!!」

しかし、取ろうとした瞬間、巨大な影が現れた。

「あ?」

「ん?」

「ギャオーン!」

ブリザードバーン、通称白ワイバーン。
ハコベ山などに生息するモンスターである。その見かけとは裏腹に草食である。

ビューン!

「うおっ!」

「うわっ!」

ワイバーンは羽を振り、ナツさんとハッピーを飛ばし、薬草の所へ着地する。

「何っ!!」

「独り占めする気だ!!」

すると、後ろにいたグレイさんが氷の魔法の準備をしてこう言った。

「こういうのを一石二鳥とかって棚ぼたって言うんだな。
 白いワイバーンの鱗は高く売れるんだってよ。」

「よぉーし、薬草とるついでにアイツの鱗全部剥ぎ取ってやるぁ!」

「!」

「ここは私達に任せて、ルーシィ達は下がってろ。」

「あっ・・・。」

「オイラも戦うよ!」

「俺も手伝います!」

「うむ。換装!」

エルザさんは水色の鎧を身に纏い、巨大な槍のような物を出した。

「私達はあれの注意を引き付ける。
 その隙を覗って、ルーシィ達は薬草を採取するんだ。」

「は、はい!」

「仕方ないわね。」

「そうね。」

「え、えぇ・・・何か一番危険なポジションではないかと・・・。」

「頼むだ・・・!」

「はい!喜んで!!」

「行くぞ!ナツ、グレイ、コージ!!」

「「おうよ!」」

「頑張ります!」

「ギャオォォォォォッ!!!」

俺達が戦闘する中、残ったウェンディ達は・・・

「うわぁぁぁっ!!」

「ひゃあぁぁぁ!!」

「急いで急いで!」

「情けない声だないの。」

「我慢だよ〜。」

四つんばで急いでいた。

「火竜の煌炎!!」

ナツさんは巨大な火球を作り、投げつけた。しかし・・・


ビューン!ビューン!


「えぇ!?」

「ナツさんの炎が!」

「風圧で跳ね返された!」

ドーン!

「「ひゃぁぁぁっ!!!」」

「アイスメイク円盤(ソーサー)!」

今度はグレイさんの攻撃だ。氷の円盤で攻撃をした。

でも・・・


ビューン!ビューン!


しかしこれも風圧で跳ね返された。

ドーン!

「うわあっ!!!」

「これならどうだ!」

エルザさんの持っていた武器から雷が出てきた。
しかし、白ワイバーンはそれをかわした。

「おいおい・・・。」

「待てコラァ・・・!」

「やば!」

俺はかわしたが、2人が雷に直撃した。

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