第百三十一話 地獄元帥の恐怖
[16/16]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
んだよ」
キースも一同に語る。
「全く。えらい目に遭った」
「BF団ってあちこちで暴れていたんですね」
「プラントにも来ましたしね」
ニコルがシンジに言った。
「直系の怒鬼が」
「宇宙空間から攻撃仕掛けてきたんだよね」
「そうです。公式には隕石の衝突にされていますが」
「あいつ等だけでバルマー帝国倒せたわよね」
アスカは嫌悪感に満ちた目で述べた。
「あんだけ非常識なんだから」
「それでそのビッグファイアだけれど」
ダバがアスカに尋ねてきた。
「三つの護衛兵団がいたんだよね、確か」
「はい」
アスカはそれに答えた。
「何か胡散臭いまでに強いのが三体いたそうです」
「どんなんだったんかな」
「ガルーダ、ネプチューン、アトラス」
シンジはその名を呟く。
「その十傑集が束になっても適わない程だったそうです」
「それでビッグファイアまでいる」
「とんでもねえ組織だな、おい」
キャオはあらためて驚きの言葉を口にした。
「化け物かよ」
「だからなのよ」
アスカはまた言う。
「ああした連中は嫌なのよ」
「けれどさ、アスカ」
「何!?」
「BF団の人って宇宙空間でも普通に行動できるんだよね」
「考えたくないけれどね」
「じゃああの人だって」
当然マスターアジアのことである。
「やっぱり宇宙空間でもさ」
「・・・・・・かもね」
さらに露骨に嫌悪感を見せてきた。
「あんだけ非常識なら」
「そして周りの敵を次々に倒す」
レイはその話を聞いて一人呟いていた。
「本当に素敵な方・・・・・・」
また頬を赤らめさせる。どうやら本気であるようだ。
「何でレイちゃんがあの人を好きになったのかはわからないけれど」
レインといえど苦笑いするしかなかった。
「とにかくあの人ともそろそろ決着の時ね」
「勝てるかな」
シンジはそれがかなり不安であった。
「勝つ!」
だがその不安にはドモンが答えた。
「俺が何としても倒す!安心しろ!」
「じゃあ期待させてもらうわ」
アスカが彼に対して声をかけた。
「頑張ってね」
彼等はミケーネとの決戦を前に次の戦いに想いを馳せていた。戦いはまだ終わることがない。だがその先の平和を見ることもまた戦士にとってはなくてはならない夢であった。
第百三十一話完
2006・12・18
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ