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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百三十話 淡路の戦い
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すか」
「私の我儘だが。駄目か」
「いえ」
しかしハマーンはその言葉に顔を崩してきた。普段からは想像もできない程穏やかな笑みになっていた。
「それでしたらすぐにも」
「オムレツがよいな」
ミネバの好みは案外質素であった。
「いつものな。ケチャップを利かした」
「わかりました」
「それとシチューがいい。できたら二人で食べよう」
「そうですね。それでは」
「ハマーン」
ミネバはまたハマーンに声をかけてきた。
「ずっと側にいてくれるな」
無邪気な、子供らしい笑みをハマーンに向けてきた。
「私の側に。ずっと」
「無論です」
ハマーンの返事にも迷いはなかった。
「私はミネバ様の為にいるのですから」
「嬉しく思うぞ」
ミネバはそんなハマーンに対して言う。
「そなたが側にいてくれることを。私は父上も母上ももうおられぬ」
「ミネバ様・・・・・・」
「だが寂しくはない」
少し俯いたがまた言ってきた。
「ハマーンがいるからな。だからじゃ」
「側にですか」
「私はそなたが側にいてくれるとそれだけで嬉しいのじゃ」
「勿体なき御言葉」
ハマーンは思わず頭を垂れた。
「よいか、何があっても死んではならぬ」
「何があってもですか」
「そうじゃ、いつも一緒に」
それがミネバの本当の願いであった。ジオンの女王もその素顔は普通の少女であった。そしてハマーンもまた。業は持ってはいるが。だがその素顔はミネバ以外の誰も知りはしなかった。
ロンド=ベルは四国方面にいた。丁度ナデシコでうどんを食べていた。
「今度はうどんかよ」
ケーンがそのうどんをすすりながら言う。
「何か最近色々なもん食ってるよな」
「そうだな」
タップもズルズルとやっている。
「しかも見事な味だ」
イギリス人ながら味に五月蝿いライトも太鼓判を押す。
「ホウメイさんはやはり天才だな」
「そうだな」
「ううん」
だがミサトはうどんを前にして少し難しい顔をしていた。
「どうしたのかしら、葛城三佐」
「いえ、ちょっとね」
尋ねてきたクローディアに返す。
「何か。ビールも欲しくなって」
「おっ、いいねえ」
それを聞いたフォッカーが顔を崩す。
「やっぱりビールが欲しいよな」
「ちょっとロイ」
だがここでクローディアが注意してきた。
「もうすぐ出撃よ。それでお酒なんて」
「固いこと言うなんて野暮だぜ」
「そういう問題じゃないでしょ」
「全く。いつもながら心配性だな」
「いつも危ないことばかりしているからでしょ」
「やれやれだぜ」
フォッカーはクローディアの言葉に肩をすかしてきた。
「俺がそう簡単にやられると思っているのかよ」
「そう言っていつも危ないじゃない」
「危険が戦争の楽しみってやつさ」
フォッカーは笑ってこう言
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