第百二十八話 ミケーネ帝国の攻勢
[11/11]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
」
キャオが述べた。
「バルマー十二支族の殖民惑星にいるんだけれどな」
「それでバルマー人なんだ」
雅人はそれを聞いて納得したような顔になった。
「そうなんだ。それでバルマーの中では純粋なバルマー人と同じ位の高い地位にいる」
ダバはそう説明した。
「だからね」
「それでそうした行動に出ているというのだな」
亮はそれを聞いて納得した。
「そういうことなんだ。自分達の文化こそが最高だと思いそれを押し付ける」
「醜い奴等だよ」
レッシィはそう言って吐き捨てた。
「バルマーの中でも最悪の嫌われ者さ」
「まあそうだろうな」
リョーコがそれを聞いて頷いた。
「普通に聞いてもそいつ等は屑だね」
「全くだぜ。胸糞が悪くなっちまったぜ」
いつもの飄々とした感じがサブロウタからも消えていた。
「そういう奴等こそ宇宙から消えてもらいたいものだぜ」
「ああ、全くだよ」
レッシィはあらためて言った。
「あいつ等が来たら容赦はしないさ」
「あたしも」
アムも名乗り出る。
「バスターランチャーで一人残らず撃ち抜いてやるわよ」
「そうだな。来たならな」
ナガレも言う。
「容赦はしない。それだけだ」
「まあ嫌な気分になっちまったね」
ここでミンが場を和ませにきた。
「戦いに勝ったしさ」
「ああ」
「軽く打ち上げにいこうかい。酒もあるし」
「おいおい、酒はまずいだろ」
リョーコがそれに突っ込みを入れる。
「今はよ」
「じゃあジュースかい?何かナタルさんみたいだね」
「まあいいんじゃない?それでも」
「そうそう、お菓子があるしね」
ケーンとアキトが言う。
「それでも打ち上げはできるよ」
「ジュースもいいものだぜ」
「そうか、じゃあ」
ミンも他の面々もアキトとケーンのその言葉に乗ってきた。
「それで乾杯だ。いいね」
「おう!」
こうして束の間の祝いに入った。彼等はまだ戦わなくてはならない。だが人としての心は忘れてはいなかった。戦士達にも楽しみは必要なのであった。
第百二十八話完
2006・12・3
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ