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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百二十七話 天使の剣
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             第百二十七話 天使の剣
「ふむ」
ジャミトフは地上での戦況の報告をゼダンの門の自身の執務室で聞いていた。報告をしているのはバスクであった。
「北欧は完全に掌握か」
「はい」
バスクはそれに答える。今彼はジャミトフの前に立っていた。
「そしてベルリンに迫ろうとしています」
「見事にやっていると言うべきかな」
ジャミトフはそこまで聞いたうえでこう述べた。
「ここまでは」
「左様ですな」
バスクもそれに頷いてきた。
「今のところ設備の接収も完璧だ」
「ええ」
「一般市民には攻撃を加えてはおらんな」
「私はそれは手ぬるいと思いますが」
これは軍人政治家としての彼の考えであった。
「やはり我等に逆らうのならば」
「まあそれはよい」
だがジャミトフはそれには特に何も言わなかった。
「それがあの男のやり方なのだろう」
「はあ」
「企業家らしい。それはよいのだ」
「左様ですか」
「だがな」
しかしジャミトフは他の部分を指摘してきた。
「あの男。確かに切れる」
「はい」
「だが。視野が狭い」
「狭いですか」
「私にしてみれば利用できるならだ」
そう前置きしたうえで言う。
「コーディネイターと手を結んでもいいのだ」
「駒としてだ」
「そうだ。あの男はそこまでは考えようとはしない。コーディネイターも異星人も認めないな」
「そうですな、確かに」
それはジブリールである。彼はそういった存在には容赦のない男なのである。だからこそ原理主義者とまで言われているのである。
「そこなのだ、問題は」
「問題ですか」
「異星人に関してはいい」
元々ティターンズは異星人に対抗する軍という側面もある。だからジャミトフとしてはそれに関しては一向に構うところがなかったのである。
「しかしだ」
「コーディネイターに関しては別だと」
「これはあくまで政治だ」
彼は言う。
「政治的に利害が一致すればそれでいい。だがあの男はそれを認めようとはしない」
「新型のコロニーレーザーも開発しております」
「レクイエムだな」
このことは当然ながらジャミトフも知っていた。それを聞いて眉を動かす。
「はい。それでプラントを崩壊させるつもりのようです」
「そう上手くいくか」
「あの男はいかせるつもりのようです」
「疑問だな。我々もまたコロニーレーザーを作らせているが」
「はい」
「あそこまでのものは不要であろう。そうは思わぬか」
「ですが使えるのは事実です」
バスクはジャミトフにそう述べた。
「上手く使えば異星人に対しても効果的です」
「そうか。ではそれに関しては期待させてもらうか」
「それがよいかと。ただ」
ここでバスクは言った。
「ただ。どうした?」
「あの男はどうしてもその力
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