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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百二十六話 明けない夜
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             第百二十六話 明けない夜
「おい、どうしてなんだよ」
ロウがジブリールに食ってかかっていた。
「何で駄目なんだよ、言ってくれ」
「当然だ」
ジブリールは冷徹な声で彼にそう述べた。
「彼等は何だ?」
「エクステンデットだよ」
ロウは忌々しげにそう述べた。
「そうだな。だからだ」
「だから死ぬまで戦わせるのかよ」
「そうだ。その為にいるのだからな」
ジブリールはこうも言った。
「それを知らなかったとは言えないと思うが」
「わかってるさ」
ロウは一旦はそれを認めた。
「けれどよ」
「話すことはない」
ジブリールはこれ以上話をするつもりはなかった。
「何故ならこれ以上話しても平行線でしかないからだ」
「じゃあ行けってことか」
「そうだ。もうすぐ我々の作戦がはじまる」
彼は言う。
「スカンジナビアからの南下作戦がな。攻撃目標はベルリン」
「ベルリンにか」
「そこを第一の拠点としてもう一度欧州を制圧するのだ。そして君達にも参加してもらう」
「断ることは許されねえってか」
「そうだ。わかったなら」
「・・・・・・くっ」
「すぐに作戦に取り掛かってくれ。いいな」
「チッ、どうしてこうなっちまうんだ」
ロウは苦渋に満ちた顔で呟いた。だがもうどうにもなるものではなくなっていたのもまたわかっていた。
ティターンズが遂に北極から南下を開始した。既にロンド=ベルはドイツに達していた。
「さて、遂に来たわけだが」
グローバルはマクロスの艦橋でクローディアと未沙を前にしていた。
「我々としてもこれに迎撃しなくてはならない」
「はい」
まずは未沙がそれに応えた。
「その為の作戦だが」
「まずはスカデラック海峡を越えてオスロに向かいましょう」
「オスロにか」
クローディアの言葉に顔を向けてきた。
「そうです。そこでティターンズを迎撃するべきです」
「ふむ」
「スカンジナビア半島はフィヨルドと森林、そして湖に覆われています。進むのは容易ではありません」
「そのうえ守るにはいいか」
グローバルはそれを聞いて呟いた。
「そういうことだな」
「そうです。ですから」
クローディアは述べる。
「地形を利用してここで敵の攻撃を受け止めましょう。それから攻勢に移るべきです」
「わかった」
グローバルはその言葉に頷いた。
「ではそうしよう。全軍に伝えてくれ」
「はい」
「オスロに向かう。そしてそこで防衛ラインを敷くと。いいな」
「了解」
こうしてロンド=ベルの作戦も決まった。オスロに達しそこを中心として地形を利用した防衛ラインを敷いたのであった。
その中には当然ながらアークエンジェルもいた。彼等もまたマシン達と共に敵を待ち構えていた。
「今のところ敵はいないのね」

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